フレームワークは「分ける」ためのツール
ビジネスで使われるフレームワークは、3C、4P、PEST、SWOT、5Forces等々、山ほどある。
いくつか聞いたことがあるという人は多いだろう。
だが、正しく使いこなせている人は、一体どれほどいるのだろうか。
フレームワークというものは、あくまで思考をサポートするツールである。
綺麗にまとめて表現するためのものでもなければ、教科書通りに空欄を埋めるだけで正解が見えてくる魔法の道具でもない。
イメージしやすいよう、飲食店の例で考えてみる。
『利益を上げるためにはどういたらいいか』という議題について話し合うとする。
「値上げをしよう」
「仕入れる食材をもっと安いものにしよう」
「まずは光熱費を節約しよう」
「いやいや真心込めた接客を徹底させるのが第一だ」
「割引券を使ってたくさんのお客さんに来てもらうほうがいい」
などといろんな意見が出る。
どれも利益を上げるための案には違いないのだが、この議論では答えが出ない。
そこで、ロジックツリーというフレームワークを持ち出してみる。
利益という要素を分解していき、そのひとつひとつの要素に対してそれぞれ対策を考える。
これで、売上を上げるための案と、費用を下げるための案が入り乱れることはない。
(図はかなり大雑把なので、実際はもっと深く考えられる。)
同じ「客数を増やす」場合でも、「新規顧客を増やす」施策と「リピーターを増やす」施策は違う。
ならば別の問題として議論するべきだ。
この分解する、「分ける」という作業によって、物事を客観的に捉え、議論の対象を絞ることができる。
「分ける」というのは、「仕切り」「区切り」を作ることと同義である。
切り方は複数あるが、分けるときに重要なのは、「モレ無く、ダブり無く」分けることだ。
この「モレ無く、ダブり無く」を、ロジカルシンキングではMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)という。
そして、MECEで「分ける」ための仕切り方=「枠組み」こそがフレームワークなのだ。
「分ける」は、「分かる」。
合言葉は、「モレ無く、ダブり無く」。
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