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Number 1000号 に乾杯。 ~ day 259 (20200327)

「 1000枚のビールのある風景 」
1000日間、毎日呑むビールの写真をあげながら、ビールそのものの話だったり、その日の出来事だったりを文章にしてます。
259日目。

この日のビールは、一番搾りの超芳醇。

従来品より、高濃度の麦汁を使っているそうです。

缶のデザインからして、濃厚な感じ。

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色は、普通の一番搾りより、少し濃いめ。味わいも、確かにリッチな感じではありますが、基本的にはすっきりとした造り。

去年の秋に呑んでますが、春の限定醸造品のようです。

と、ビールの話はそこそこに、笑

この日に書きたいのは、「 Sports Graphic Number 」のこと。

1980年に、日本初のスポーツ総合雑誌として、文藝春秋から創刊されて、今号で数えること1000号!

その表紙を飾るのは、イチロー!

普通に考えると、一線を退いた人物が、記念すべき1000号の表紙に使われることなんてありえないと思うのですが、そういうことをやってしまう雑誌です。ちなみに、これで32回目の最多登場記録。

これまでの傾向から、カズさんか、イチローさんかのどっちかだろうな。と推測してました。

私がこの雑誌に最初に触れたのは、1985年の125号の「 豪球列伝 」。
当時、唐突に優勝争いを始めてしまった、我らがタイガース。とはいえ、田舎では、普通の新聞(うちは毎日でした)と、夜中のプロ野球ニュースくらいが基本的な情報源。
そして何かほかにないかな?と立ち寄った本屋さん。そのスポーツコーナーで、手に取ったのがきっかけでした。
なかなか読み応えがあって、知らないことばかりで、夢中になって読みました。

そこから35年間、一冊も欠かすことなく購読しています。

その一部はいま、大阪・森ノ宮のキューズモールにある、まちライブラリーに献本させていただいてます。

Number の創刊号に掲載されていたのは、故 山際淳司さんの傑作「 江夏の21球 」。

それまでのスポーツ新聞や競技専門誌とは違う目線で、スポーツ全般を幅広く取り上げていて、スポーツノンフィクションというジャンルを開拓したとも言える雑誌です。
一方では、競技者だけでなく、その関係者や観客の素顔が垣間見れるような、ちょっと柔らかい企画もあったりします。

創刊からの40年で、スポーツを取り巻く環境は大きく変わっていってますが、それを見守る生き証人のような存在。それこそ Jリーグ の歴史なんかは、この雑誌を遡れば全てがアーカイブされています。F1 も然り。

当初は、Sports Illustrated(通称スポイラ) という、スポーツ総合誌の先輩のような雑誌と提携していました。編集のスタイルのベンチマークだったり、海外ネタは先方の記事の転載(同誌の名物企画、水着のおねーちゃん特集とか!)だったりというのもありましたが、独自の取材で書かれた記事も充実しています。
今でこそ、オールカラーですけど、間に白黒ページもありましたね。

スポイラ色が薄まっていく、その過程で、スポーツ専門のライターさんたちやカメラマンさんたちの記事が増えていって、この雑誌こそが日本のスポーツジャーナリズムの礎になった、と言ってもいいんじゃない?と思います。

過去には、山際さんに限らず、村上龍さん、村上春樹さん、海老沢泰久さん、沢木耕太郎さんといった文筆家も記事を書くなど、読み応えのある文章も満載です。
そのことも、高いレベルの文章で、記事が綴られているということに繋がっているんだと思います。

ふと思い出しましたけど、就活の時に、スポーツジャーナリストを目指して、NHKとフジテレビを受けましたね…そういえば。

本来だったら、ここから 東京2020 に向けて、いろんな記事で雰囲気を盛り上げていくはずだったんだと思いますが、残念ながら大会は延期。

また世界的にもスポーツ全般が自粛ということで、なかなか先の見通せない日々が続いています。

そういう時だからこそ、この Number はスポーツの本質に向き合って、その魅力を様々な視点から伝えてくれるものと、期待しております。

Number は1000号。このビール日記は、まだ259日目の” 一番 ”搾り。
少しでもいい文章を書けるように、精進します。

ごちそうさま。




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