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ポストコロナとニューメディア。

メディアの現状を考えてみた。

新型コロナウイルスによって世界も日本も大混乱の渦の中ですが、ご覧いただいている皆さんは情報の波に飲まれ飲まれてメンブレ(メンタルブレイク)していないでしょうか。

私はしています。なぜなら

「中立や公平、そして責任感ある報道をするのが義務のはずのメディアの一部がこの頃それを十分に果たせていない!」から。

少し紹介します。

北欧の国スウェーデンは隣国とは異なる対策をとった結果、初期段階での感染者率は増加傾向にありました。それでも7月31日の新規感染者数は45人と最初よりも落ち着いてきています。

こうした報道からは「〇〇という情報をとってこい」という報道の形の問題点が浮き彫りになっていますね。

こう言った形は時に情報をフェイクにさえしてしまう。​

偏向報道以外にも問題は少なくありません。

多くの人たちが利用し、ニュースのチェックはここからという人も少なくないであろうYahooニュース。その在り方が今議論になっています。

「しかも黒人」という見出しをつけているJBpressというメディア自体がまず問題なのですが、ここでは多くの人たちが利用するメディアとしてのプラットフォームであるYahoo news側の責任も問いたい。

果たして多くの人が閲覧するプラットフォームでこういった差別意識とも捕らえかねない記事が掲載されても良いのでしょうか。

もうこの時点で「信用」や「信頼」に関するワードを挙げたくなりますが、現状には他にも多様性のなさやエンタメ化、PV稼ぎ化など課題は多い…

心苦しいですが、これが私の考える日本の報道の"イマ"ではないかと私はとらえています。

報道の"新しい"形

こういった報道の現状や情報の正確性に乏しいTwitterなど混乱はありますが
それと同時に今、既存のメディアとは異なる情報発信の形も頭角を顕しています。順に紹介したいと思います。

1.Choose Life project

YouTubeをメインとして活動しているchooseはテレビや映画、ドキュメンタリーといった多様な"メディア"に携わる有志から成り立ったものです。

それら有志やジャーナリスト、社会問題に関心を持つ学生やアクティビストなど多様な方々が各回様々なテーマについて議論を行ったり、現状報告を行ったりします。

速報性はなくとも正確性があり、かつ当事者としての貴重な意見が聞けたりと情報の正確さ、解像度の高さは既存マスメディアを凌ぐと私は感じます。

また、ライブ配信なのでコメントで質問ができたり、chooseがキッカケで署名やSNSで活動へジョインができたりと考えた上で行動に移すことができるのも特徴の1つだと思います。

2.NO YOUTH NO JAPAN

学生有志で立ち上げられた「NO YOUTH NO JAPAN」

立ち上げから一年が経った今、登録者はインスタグラムだけで4万人を超えています。学生目線から見る社会問題の「?」をイラストやデザインを用いて説明し共に考える形から10~20代を中心に評価されています。

また最近ではアクティビストとのコラボやライブ配信、出版や運営学生の積極的なメディア露出など新しい動きにも注目が集まっています。

3.Brut JAPAN

Brutは国内外の情報を映像で伝えるグローバルオンラインメディアの1つ。

既存マスメディアの"加工品”としての問題がある一方、Brutは映像とレポート的な問題提起といったシンプルな情報発信から成り立っています。

Brut JAPAN1つをとっても中国や環境から日本に住む14歳の活動まで幅広い分野に渡って情報を発信していますが、Brutには日本以外にもインド、アメリカ、メキシコのアカウントもあり様々な内容の情報を得る事ができます。

さいごに

コロナ以前から広義での"メディア"の在り方は度々議論されていたものの、コロナウイルスによる混乱やSNSというメディアを通したポリティカルコレクトネス被害など、もはや大手=信頼という式では成立たなくなっているのではないか。

こうした”カオス”な世界でメディアそして情報との向き合い方は変わりつつある。そもそも私たちは「何のためにメディアを見」、「何を考えて」「何を信じるのであろうか」。そういった再定義をここまで読んでいただけた方にはしていただきたい。


それではごきげんよう。

参考URL

暑い夏休みが到来しました。夏のお供に役立ちそうな本や記事をこちらに。

・ジャーナリズムの可能性 原寿雄

・遅いインターネット 宇野常寛

・メディアリテラシー 菅谷明子


・「ニュースメディアの信頼性と実名報道」古田大輔


・あなたは本当はニュースを求めている 疋田真理

・デマや偏向報道に騙されない本当の統計データ入門
(※この情報ですら "本当"かどうか疑った上でご覧ください。)


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