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『ヨーガに生きる 中村天風とカリアッパ師の歩み』思ったこと・学んだことメモ

どなたかのブログを読んで、読んでみようかなと思って、購入して積んでた本を、読んでみました。『ヨーガに生きる 中村天風とカリアッパ師の歩み』。

気になったところをメモと感想。カリアッパ師の教えより。

感情にとらわれたり、感覚的な衝動に見舞われた時、それから逃げようとか、打ち消そうなんてことは考えないで、一瞬、まず肛門を閉めてしまうんです。
かっと腹をたてたり、恐ろしいと思ったような時にですよ、それを鎮めようと、たいていの人は一所懸命努力するんですが、それは、一見もっともなようでいて、これほど無駄なことはないんです。それで押さえられればいいですけど、押さえられない。それよりも、それはそれで放っておくんです。

『ヨーガに生きる 中村天風とカリアッパ師の歩み』

さらに、「感情とか感覚を、押さえつけるのは、無理なこと。それを、調節できるようになるのが、大事。じゃあ、まず、何をすべきか?というと、次の3つを同時に、繰り返し行う」と言っている。

1.肛門に力をいれて、締める
2.お腹にぐっと力をいれる
3.肩の力を抜く

→ これは、実践してみたい。

このような肉体の受ける刺戟や、それによって生ずる心の動き、それらから自分を解放していく。(中略)

これが、ヨーガ哲学で言うところの、制感なのである。つまり、肉体が受けている冷たい辛いという感覚を、肉体のみにとどめて、心はそれとは別の方へ持っていけ、という行。(中略)

とにかく、今現在受けつづけている感覚的苦痛を、どこかに置き換えてしまう。(中略)

千五百年ほど前に書かれたという『ヨーガ・パーシャ』では、心臓とか、舌の先端、鼻の先、あるいは印を作っている指の中とか、身近な自分の体の一部がもっともよいとされている。

『ヨーガに生きる 中村天風とカリアッパ師の歩み』

このあたり、心と身体をどう整えていくか、ですね。
ただ単純に、例えば、「頭が痛いのに、気づかないふりをする。」というのとは、違うんでしょうね。「頭が痛いのを、舌の先端の痛みに置き換える?!」ちょっと違う?

「私は、のことなど聞いていない。毎朝、聞いているのも、お前の気分を聞いているのだ。それなのに、『気分はどうだ』と聞けば、必ずお前は、やれ頭が痛いの、胸苦しいの……」

『ヨーガに生きる 中村天風とカリアッパ師の歩み』

ここを読んで、思ったのが、モンタナの癌センターでのスタッフや看護師さんの笑顔での声かけ。「今日は調子はどう?」これに対し、大半の患者さんたちは、「素晴らしいよ。」「最高だね。」などと返してます。たまに、「いやー、調子が悪いね。」と言う方もいますが。

患者さんたちは、高齢者がほとんどで、さくさく歩ける方は珍しい感じです。そして、全員、癌患者です。こないだは、待合室で患者さんの女性が呼吸困難を起こして、救急医師が飛んできたこともあります。

歩くのも困難だったり、明らかに顔色が悪い方々にも、「調子いいわ。」と言わせてるようにも見え、若干違和感があったのですが、そうではないかもしれない、と。

次回、違う目線で見てみようと思います。

しかし、こう気分が悪ければ憂鬱にもなります。天気がよくても、気分の方は少しもよくないのですから

「それでは、病が治らなければ、生涯、憂鬱でいようと言うのか?」

「いいか。病は病、苦しみは苦しみだ。そういう時こそ、それをよりよい方へ引っ張ってくれるのがではないか」

『ヨーガに生きる 中村天風とカリアッパ師の歩み』

心と身体を、別物にして扱え、ということか。

ここで思い出すのが、スティーブン・ホーキング博士のこと。全然詳しくないのですが、テレビで見た印象として、彼の身体は病にあっても、ユーモアがすごかった。ビッグバンセオリーというアメリカのコメディドラマにも何度か登場して、面白かった。

彼に、「身体が健康じゃないと、心も健康にはなりません。」というのは、違うような気がする。(わたしの勝手なイメージベースですが)

心の倉庫とも言うべき潜在意識を健全なものにすることができるのか、という大きな問題(中略)

生まれ落ちた時から、周囲の人や自然の現象に至るまで目にすること、耳から入ることすべてが暗示となり、心の奥底にたくわえられていく。(中略)

成人もしくは、それに近い年齢になってのことだが、自分の心が容認したものは、これまた深層部に入りやすい(中略)

さらに暗示が最高度に入りやすいのは、夜、床に入ってから寝込むまでのごくわずかな間で、この時は暗示が直接的に深層部に入っていく。だから、もし泣きながら寝入ったりすれば、よりいっそう悲観的な人間を作ってしまうことになるし、第一、それでは肉体的にも疲労の回復を妨げることになる。

『ヨーガに生きる 中村天風とカリアッパ師の歩み』

「自分で自分に暗示をかける」ということですね。特に、夜寝る前に。

ふむふむ、ということは、「寝る前に平和なアメコミを読む」という習慣は、なかなか良さそうね。アメリカ版のサザエさんみたいな。


しかし、やはり、東洋文化は「腹」なんだなー。↓


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