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記念すべき、無計画

毎週月曜日には、旅の記録を書いています。

旅の記憶をこうして書き起こしてみると、断片的であるにせよ、その時の感想だとか気持ちのようなものを思い出すことができます。それにしても、ほんとうの旅の始まり・・つまり、目的地をどこにするか、決めるのは些細なきっかけがほとんどなので、思い出すことができないものもいくつかあります。

この旅もその一つ。目的地を、なぜここに?が思い出せないのです。でも、旅行としては節目の旅行である「新婚旅行」に訪れた場所でした。

ふつう、新婚旅行ってどんな場所に行くでしょうか。僕の勝手な思い込みなのかも知れませんが、新婚旅行って海外に行くのが定番なんじゃないかと思うのです。きっと、かつて流行った「成田離婚」なんて言葉も、その表れというか。だから、結婚を決めたのち、新婚旅行の話題になった時は、迷わず海外のつもりでした。

でも、妻が「青森に行きたい」と言ったので、反対する理由もないし、僕も行ったことがない場所だったので、決めました。当時、妻に「なんで?」と聞いた覚えがありますが、妻も、絶対にここに行きたいとか、あれが食べたい、みたいな意思がなくて、殆どノープランでの旅行でした。

新幹線で青森に着いて、駅にある店でランチ・・と入ったら、何やら賑やかな団体さん・・それは所ジョージさんでした。どうやら青森県にダーツがあたり、ご本人が行く回だったようで・・テレビで見ていた人を実際に見られてミーハーながら、幸先の良い始まりでした。

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青森といえば、僕たち夫婦は「三内丸山遺跡」でした。教科書で見かけた時から行ってみたい場所でした。遺跡、は海外でも国内でも、かつての暮らしを思い起こさせる場所として、何となく見てみたい場所ではあります。実際に、冬もそこで過ごしていたのだと思うと、古代の人にとって火はとてつもなく重要なものだったのだと思えるのです。

隣接している広場には、県立美術館があって、下調べもないままに行って、奈良美智のゆかりの地であることや、その奈良の作品が名物になっているのを知りました。最近の美術館は、豊かな体験ができる工夫がされていて、この美術館もとても面白いなぁと思ってみていました。

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名物はこれ「あおもり犬」でした。絵を見るだけでなく、大きなオブジェというかインスタレーションがあるとは知らず、ここも良かった。シャガールの舞台背景を収蔵しているのは、とても意外でした。

翌日、田んぼアートがあるからと宿の人から聞いて、田舎館村へ。一つは、役場の上からみる元祖の田んぼアート、そしてもう一つは別の場所にある土手に描いてあるものでした。

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広角でスマホのカメラを動かしながら撮った写真が残っていました。サザエさん。こんなに綺麗に表現できるのかと感動したものです。少しづつ色の違う稲を使っているそうで、時期が来ると刈り取って食べるのだとか。観光客の目を楽しませて、現地の人のお腹を満たす、そんなアートも魅力的でした。

ノープラン、と思っていた割には、遺跡やアートに出会う旅でした。現地でしか見られないとか、期間限定とか。ノープランだからこそ、どこへでもいける気軽さ、それが僕たちの新婚旅行でした。

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無計画駅、ちょっと気になります。駅舎とかが、あれこれ無計画だとか、不必要に階段が多いとか、ちょっと社会風刺的な雰囲気もありますね。シンプルだけど気になるサムネイル、infocusさんありがとうございました!


#旅 #新婚旅行 #青森 #田んぼアート

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