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佐藤究 サージウスの死神(講談社文庫)を読んで

今回もネタバレ回避の、味覚や嗅覚などで表現する抽象的感覚派読書感想文を書いてまいります。

作品は佐藤究さんの純文学作品「サージウスの死神」です。

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主人公の俺はブラックな職場で働き、疲れた体を引き摺って歩いていると、ビルの上から投身自殺する男と目が合ってしまう出来事をきっかけとなります。
その後、ルーレットや頭の中に飼育する数字などを通して、人間をついて掘るように考察する作品となります。

如何にも哲学的で純文学らしいのですが、途中で魅力的な人物が出てきたりなどし、没頭して読み進められました。

この作品を喩えるならば、灰色のナポリタンのようだと思いました。
哲学的で初めは手を着けにくいと思うのですが、人物の魅力なとが甘味や酸味を作り出し、哲学的な思考の連鎖が具沢山のナポリタンの中毒性のようでした。

何を言っているか分からないと思う方や、普通のナポリタンでは刺激が足りない方にとってオススメの作品となります。

これで今回の読書感想文は終えます。
純文学好きな方はぜひ手に取ってみてください。
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私の作品についても、残しておきます。今作と負けず哲学重視の純文学作品もありますので、是非に。
・純文学寄りの作品はKindleにて

・エンタメ寄りの作品はエブリスタにて

・超ショートショートをXにて

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