ニワシドリから学ぶ多様性と共存の道
みなさんこんにちは!
突然ですが、みなさんはニワシドリという鳥をご存知ですか?
正確には、スズメ目ニワシドリ科というニワシドリ科のことを指しますが、ここではニワシドリと言います。(コヤツクリやアズマヤドリとも呼ばれますがニワシドリが1番可愛くて僕は好きです。)
*有名なアオアズマヤドリ
このニワシドリめちゃくちゃ面白いんです。
その名の通り彼らは庭師なんです。
どういうことかって?
それでは写真を見ていきましょう。
どうでしょうか。
この庭をそれぞれたった一羽で作りあげているのです。なんて美しいのでしょうか。
まさに自然が作り出した美です。
この庭は雄鳥の求愛行動に使われます。
メスにこんなにイケてる庭作れるんだぜぇとアピールしてるわけです。
(田舎のヤンキーが、俺、こんな悪してやったぜぇとアピールしている感じでしょうか。)
しかも、どんな色でどんな形にするかはバラバラで、なんとその個体の趣味嗜好が現れるのです!
実はこれ前回の記事に書いた、性選択という進化のメカニズムで誕生したまさに自然のアートです。
このニワシドリ科は、オスがメスに性行為を押し付ける(残酷だが自然ではよくある)代わりに庭で競争するようになりました。クジャクが羽でアピールするのと同じです。
そしてこれはオスに対するメスの対抗策の結果なのです。
ニワシドリの祖先も他の鳥と同じくオスはメスに性行為を強要していたのでしょうが、メスがそんなことをしないオスを好むように進化できたのでしょう。(メスの性的自立)
そのヒントがこの庭。
実は交尾する時、メスはこの庭の入り口側にいます。自ずとオスはそれよりも奥にいることになります。(卑猥ですが、動物の性行為は基本的にバックです)
すると、オスが強引なことをしようとするとメスはすぐに庭からでて逃げられるのですが、オスは庭が邪魔で追いかけられません。
体位から考えても合理的です。乗りかかる体制になるので、庭は障害物になります。
おそらく最初は、たまたま作った巣が建築の才能あるやんこいつ、オシャレやん、とかそんな理由でメスに選ばれたのかもしれないですが、(実際にそんな意思はないだろうし、もっと地味で質素な庭だったはず)その庭によって、先述のように、メスはオスの暴力性を抑えるように進化することができたのでしょう。
そうするとオスもどんどん庭を作る能力が進化していき、最初の写真のように、まるで人工物だと思わせるほどの美しさにまで発展していったのでしょう。
ニワシドリは、暴力の代わりに美しさで競いあい、さらにその美しさを自分の主観で決めているという。
僕たちもニワシドリから多くのことを学べそうです。
多様性とは、本来不和が生じますが、(それは仕方ない)それをどう解決していくかにフォーカスしていく必要があります。
ニワシドリは庭のアートという形に辿り着きました。
僕たちも平和的な競争ができるように何をすればいいのか、そしてゆくゆくは、1つの地球村としてアイデンティティの拡大を目指していかねば、これから避けて通れない気候問題、あるいはシンギュラリティと呼ばれるAIの進化に対応できないのかもしれません。
世界政府の権力拡大や、教育投資などをもっと考えなければならないのかもしれません。
僕たちは理性がありますから、ニワシドリよりもさらに上手くやれるはずです。
実際、フェミニストや活動家などによって歴史が侵してきた過ちを正すことに成功してきています。
次は多様な働き方や考え方を認めていくステップに入ってる気がします。
まぁ僕は無知なので、まったく偉そうなことは言えないですが、みんなの個性が認められる社会を作る手助けができるならしたいですね。
手始めに芸術でも学ぶのはいかがでしょうか。
たとえば庭作りとか?
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