「GO」のサービス全体像(誕生の経緯とこれからの未来について) - PdMによるブログリレー@MoT
株式会社Mobility Technologies(以下、MoT)の脇水と申します。
MoTのプロダクトマネージャーとして、「どうする? GOする!」のCMや広告でもおなじみのタクシーが呼べるアプリ「GO」を担当しています。
加えて、PdMの所属組織であるプロダクトマネジメント部の部長として、チームビルディングや採用などを担当しています。
弊社MoTでは、PdMの業務内容や担当プロダクトをもっと知ってほしいという思いからブログリレーを実施しています。
前回私の方で「RSGT2022登壇の話」を記事にしていますのでそちらもよければご覧ください。
前回の記事では、タクシーアプリ「GO」を担当するエンドユーザー向けのチーム組織の話にフォーカスを当てましたが、今回は「GO」のサービス全体像(誕生の経緯とこれからの未来について)ということで、少し俯瞰して「GO」を見た視点でお伝えします。
MoTのミッション
「移動で人を幸せに。」
こちらが弊社MoTのミッションです。MoTでは、移動をアップデートし人々を幸せにすることをミッションに、様々なITサービスの提供を行っています。
様々なサービスの中で、この記事ではMoTの主力事業の一つである配車関連事業の「GO」のサービスについて誕生の経緯と未来像をお伝えします。
MoTではタクシー産業の課題解決を起点に、交通課題、社会課題の解決を目指していく未来像があります。
MoTが解決していきたい課題
交通弱者の増加
集中渋滞
交通事故
高齢化
都市化/過疎化
気候変動
まさに今後10年で日本が直面する社会課題について、移動という産業から課題解決に貢献していきたいと考えています。
タクシー産業の課題とは何か?
今でこそタクシーをアプリで呼べるというのは当たり前になりつつありますが、タクシーアプリが無かった時代は、駅前のタクシー乗り場に並んだり、道路に立っていつ来るかわからないタクシーを待ったり、電話で依頼をしたりということが主な手配手段であり、「混雑時間帯につかまらない」「希望する日時に確実に乗れない」「条件に合った車両が選べない」など多くのユーザー課題が存在していました。私自身の経験上でも道路でタクシーを見つけて「やっと乗れる!」と思って手をあげたら既に他のお客さんが乗っていて「空車じゃなかったのか・・・(ショック)」、という経験が何度もありました。
一方でタクシーの乗務員さんにとっても、道路を流して効率的にお客様を見つけるには長い経験・キャリアが必要であったり、また特に街に人が減ってしまった昨今の状況においては、従来通りの街中や夜の駅前・繁華街などではお客様が以前よりも探しくくなり売り上げが低下してしまうという課題に直面しています。
「GO」が実現する課題解決とは?
「GO」は上記のような課題を解決するサービスとして誕生しました。
エンドユーザー向けのタクシーアプリ「GO」のプロダクトの提供価値は「タクシーに乗りたいのにすぐ乗れない」という課題を抱えるユーザーを「条件に合ったタクシーに、乗りたい時に必ず乗れる」という姿にすることです。
タクシー乗務員向けのプロダクトの提供価値は「効率的にお客様を探せない」という課題を抱える乗務員さんを「タクシーに必ず乗りたいというユーザーを効率的に見つけてマッチングさせる」という姿にすることです。
タクシー事業者向けのプロダクトの提供価値は「情報が煩雑で複雑で高コストになりつつある運用業務」という課題を抱える事業者さんを「過不足無い情報が効率的に把握でき低コストで運用業務が行える」という姿にすることです。
「GO」のサービスは、エンドユーザー・タクシー乗務員・タクシー事業者の3つのユーザーに向けてEnd-to-Endでプロダクトを提供しています。「GO」のサービスを形成するプロダクトの詳細については以下にそれぞれ記事にしていますので、そちらも参考にしていただければと思います。
エンドユーザー向けプロダクトの紹介記事
タクシー乗務員向けプロダクトの紹介記事
タクシー事業者向けプロダクトの紹介記事
ダウンロード数No.1に成長したタクシーアプリ「GO」
2020年9月にローンチしたタクシーアプリ「GO」は、おかげ様で多くのユーザーに支持していただき、ダウンロード数No.1*の実績を誇るまで成長してきました。
*App Annie調べ:タクシー配車アプリにおける日本国内ダウンロード数(iOS/Google Play合算値)調査期間:2021年1月1日~2021年12月31日
2021年10月には500万ダウンロードを突破し、利用していただけるユーザーは日々増えている状況です。
ここまで順調にサービスをグロースできてきた背景は、タクシー業界に寄り添ったきめ細かいプロダクトを作っているという強みはもちろん、PdMやエンジニアなどのプロダクトメンバーのみではなく、タクシー事業者の方々と日々直接向き合って対話し課題解決に一丸となって取り組んでいる営業メンバーや、ユーザーからの声を真摯に受け止め改善提案をしているサポートのメンバーなど様々なMoTのメンバーがいるからこそになります。
では既に「GO」は完成したサービスなのか?
答えは明確に「NO」です。
「GO」の強みは、
・ダウンロード数No.1のタクシーアプリがあること。
・タクシー乗務員・事業者に寄り添ったプロダクトを提供していること。
・日本の法人・個人タクシーの総台数約22万台のうち、半数の約10万台がMoTの提携車両であり、タクシー配車領域で圧倒的なネットワーク数があること。
があります。しかしながら実はアプリによるタクシー配車は、タクシー市場全体で見るとまだ数%のシェアにすぎません。つまり9割以上のタクシー利用者と乗務員がまだまだ従来のタクシー産業が抱えている課題に直面しており、「GO」のさらなる浸透と定着に向けてはまだまだやるべきことが沢山あるというフェーズです。
よってMoTでは、まずはしっかりと「GO」のサービスを定着させ、すべてのタクシー利用者・乗務員の課題解決に向けて取り組んでいきます。
交通・社会課題を解決するための「GO」の未来像
先程も紹介しましたが、MoTではタクシー産業の課題解決を起点に、交通課題、社会課題の解決を目指していく未来像・実現したい姿があります。
交通・社会課題の一例として日本では高齢化や過疎化に伴い移動自体が困難になる交通・社会課題に直面することが予想されています。
私の両親もここに該当する世代になってきたため、この課題を「ジブンゴト」として捉えており、課題解決に何らかの形で貢献したいと思ったことが、今MoTで仕事をしている理由の一つになっています。
例えば昨今、運転支援や自動運転技術を取り入れた車両が走り始めており、近未来において完全自動運転車両の走行も期待される中で、タクシー産業においてもそのような社会の変化と共に進化していく産業に間違いなくなっていくと思っています。
自動運転車両が安全に走行するためには高鮮度の地図情報が必要となりますが、「GO」が定着することで日本中で24時間365日走り続けるタクシー車両から膨大かつ最新の地図情報や走行データを取得することができるようになります。
そのような高鮮度の地図情報や走行データと、今までMoTが「GO」で培ったタクシー配車に関連する高度な技術を活用することで、従来のタクシーと変わらない安心・安全な「GO」を進化させた形のモビリティサービスを、運転支援や自動運転技術を取り入れた車両と共にタクシー事業者と力を合わせて構築することができると思っています。
このケースはほんの一例ではありますが、「GO」をさらに進化させることで日本が直面する交通・社会課題の解決に貢献したい考えています。
そしてあくまで私見ではありますが、交通・社会課題の解決を実現し、進化した「GO」の未来像としては、「タクシーが呼べるアプリ」から「交通・社会課題を解決するための社会インフラ」となって人々の生活に浸透しているサービスになっているのでは(そうなっていたい)と思っています。
私、プロダクトマネージャーの立場としても、人々の移動体験をアップデートして未来を創造するプロダクトの開発を通じて交通・社会課題解決に貢献したいと考えています。
私たちの使命実現に向けての旅はまだ始まったばかりです。
最後に - 仲間募集のお知らせ!
ミッションの実現に向けて、MoTでは仲間を募集しています!
ポジション一覧は以下からご確認いただけます。