■無意識の強制~真の人間関係とは弱さを見せても怖さのない関係~

ずいぶん前になりますが、子供の小学校の友達のお父さんで、とっても野球好きの方がいらっしゃいました。
その影響を受けてなのかお子さんも熱心な野球ファンで、一生懸命に少年野球のチームで頑張っていたのです。
ただ、なかなか才能は発揮できずにずっと補欠。公式戦にはまったく出れない状態だったようです。
「まあ、息子が好きでやっていることなので」
実際にそのお子さんも本当に野球が好きみたいでした。
ある日、小学校の友達同士で公園でサッカーをして遊んでいるときがありました。
そのお子さんも中に混じってやっていたのですが、明らかに上手だったのです。
サッカー経験はほとんどないにも関わらず、そのセンス!
底知れない才能が眠っているのではないかと感じたのです。

【無意識の強制】

そのお子さんが「野球が好き」というのは事実です。
でも、小さい頃から野球の情報「だけ」しか与えられなければ、自然と興味関心はそこにしか行かない恐れがあるのです。
親の無意識の強制によって作り上げられた「好き」なのかもしれないのです。
そして「親を喜ばせたい」という感情・気遣い・忖度もあるのかもしれません。
小さい頃は親の趣味や関心・期待とは別にいろんなことを経験させてあげて、その中でお子さんが関心を示したもの・センスがあるなと感じられたものを伸ばしてあげるサポートが必要なのかもしれません。

さ、この【無意識の強制】というテーマ。
ビジネスの世界においてはより深刻です。
「どうせあの上司が最後は決めるんだから、会議では上司の好きそうな発言をしておこう」
「『うちの職場は明るくて楽しいよなっ!?』って言われても。。。あの上司じゃ『はい』としか言えないよな」
「『君はどう思う?』って聞かれても。。。上司の希望どおりの答えが欲しいことは見え見えなんだよな」
上司がコミュニケーションと称して無意識に「自分が欲しい答え」を部下に求めていることが非常に多い!
「人事権」という絶対権力があるから部下の忖度は想像以上です。
部下が上司に反対できる安心感、部下が上司と異なる意見を言っても許されるという安全感。
こうした安心・安全を職場でちゃんと作れていますか?
※上司の安心・安全じゃないですよ!!!

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