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飲食店の店長に必要な計数 第2部

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人件費管理に必要な計数をまとめています。多くの会社では労働分配率を基準に人件費を管理されている所が多いですが、お店で毎日の人件費を管理、調整するには人時売上高(にんじうりあげだか…
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#営業利益

復習問題⑰利益計算②

復習問題⑰利益計算②

お店の利益を残す事が店長の大きな業務です。

その為に必要な売上高を逆算する方法は必須です。

今回の問題は最低限「販売費及び一般管理費」で3,000千円が必要として

いくらの売上高が最低限必要なのか。

という目標の売上高を求めます。

融資の面談の際にも聞かれますので、開業を目指している方にも必須な計算です。

*注)この講座では計算方法を学ぶ事を目的としていますので、

税金の事は考慮せず

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復習問題⑯利益計算①

復習問題⑯利益計算①

営業利益率は売上高に占める営業利益の割合です。

営業利益は売上総利益から「販売費及び一般管理費」を引いた物

売上総利益は売上高に売上総利益率を掛けた物です。

売上高8,000千円×65%=5,200千円

5,200千円-4,000千円=1,200千円

1,200千円÷8,000千円×100=15%

営業利益率は15%です。

黒字と赤字

黒字と赤字

お店の営業は利益を残す事が目標です。

最終的な利益が残れば黒字です。

逆に経費を支払って最終的な利益がマイナスになれば赤字の状態です。

最終的な利益というのは、本来、当期純利益の事を指します。

しかし、当講座は店長の為、店長を目指す社員の方の為の講座です。

お店の営業外の損益や特別損益、法人税、消費税などの税を考慮すると

複雑になってしまいます。

まずはお店の営業の黒字、赤字をご理解

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その他の利益

その他の利益

お店の利益にはいくつかあります。

お店でよく使用するのは売上総利益、営業利益、経常利益の3つです。

売上総利益は売上高から売上原価を引いたもの。

営業利益は売上総利益から販売費及び一般管理費を引いたもの。

経常利益は営業利益に本業の営業外収益や営業外損益を足し引きしたものです。

経常利益に特別利益や特別損失を足し引きしたものが税引前当期純利益です。

特別利益や特別損失はそのまま特別に

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営業利益と経常利益

営業利益と経常利益

お店で重要な利益には営業利益の他にもあります。

その一つが経常利益です。(けいじょうりえき)

経常(けいつね)と呼ぶ場合もあります。

経常利益は営業利益にお店の営業(本業)以外の損益

(収入や支出)を足し引きした金額です。

本業以外の収入が無ければ、

営業利益±0=経常利益なので

お店の営業利益を経常利益と呼んでいる会社もあります。

販売費及び一般管理費の内訳

販売費及び一般管理費の内訳

販売費及び一般管理費の内訳を見てみましょう。

販売費及び一般管理費の内訳の項目を勘定科目
(かんじょうかもく)と言います。

一番割合の大きい経費は「人件費」です。

販売費及び一般管理費

販売費及び一般管理費

お店の商品やサービスを販売する為にかかる販売費と

お店の維持、管理を行うためにかかる一般管理費があります。

お店にかかる費用を総じて「販売費及び一般管理費」と言います。

どのような経費があるか見てみましょう。

営業利益率

営業利益率

営業利益は売上総利益からお店の運営、維持管理にかかる経費を引いた利益です。

営業利益率は売上高に占める営業利益の割合です。

公式は

営業利益率(%)=営業利益÷売上高

で求めます。

売上総利益と営業利益

売上総利益と営業利益

おはようございます。日本カルチャー協会認定講師の水落です。

飲食店の店長に必要な計数の第2部に進みます。

店長の大切な業務に人件費管理があります。

お店の利益に関わる大切な業務です。

お店の利益には沢山の種類があります。

その中でまず覚えておきたいのは売上総利益と営業利益です。