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飲食店の店長に必要な計数 第2部

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人件費管理に必要な計数をまとめています。多くの会社では労働分配率を基準に人件費を管理されている所が多いですが、お店で毎日の人件費を管理、調整するには人時売上高(にんじうりあげだか…
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電卓と電卓アプリの裏技

電卓と電卓アプリの裏技

長らくご覧頂き、ありがとうございました。

第2部の人件費管理の章はこちらで終了です。

人件費管理では日々の売上高と人件費の割合を見ていくと

人件費を使い過ぎてから無理な修正を行わずに済み、

結果スタッフの負担も軽減されます。

曜日指数は売上予測をするために使用します。

直近4週を平均値で取ると近い売上予測が立てられます。

また、この数値を毎月、定期的に取っておくことで、

売上が上が

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曜日指数の使い方②

曜日指数の使い方②

曜日指数と売上高人件費率、人時売上高を用いる事で

日々の売上高と人件費のバランスを把握することが出来ます。

労働時間に平均時給を掛ける事で大まかな人件費を把握します。

1週間の結果を分析した表が以下です。

①売上高が予測よりも91千円不足している事が把握できます。

②売上高人件費率を25%として人件費が70千円オーバーしています。

早く気が付く事で対応も早くなり、対応も容易になります。

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曜日指数の使い方①

曜日指数の使い方①

曜日指数はあくまでも売上高に対して単純に使用できる人件費を割り出したものです。

お店の業務内容によっては1日単位では目標を達成する事は不可能です。

平日での発注や仕込み、掃除などによって土日の売上や

お店の衛生管理が維持されています。

平日で目標に不足する分を土日の売上で補填する訳です。

曜日指数から算出した人件費を基に、

曜日ごとの業務に応じた作業にかかる人件費をプラスします。

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曜日指数の求め方③

曜日指数の求め方③

曜日指数は無駄の少ないシフト作成のために使用します。

まず、会社で予定した売上高人件費率を使用し、

平均売上高から使用できる人件費を求めます。

問題では売上高人件費率は25%となっています。

労働分配率から売上高人件費率への変換方法はこちらを参照してください。

月曜日を例にして説明します。

使用できる人件費=売上高×売上高人件費率で求めます。

平均売上高145千円×売上高人件費率25

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曜日指数の求め方②

曜日指数の求め方②

曜日指数の出し方には2種類あります。

人件費管理をする上では一番売上の少ない月曜日を基準にする方法がそのひとつです。

問題①ではまず各曜日の平均売上高を求めました。

次は月曜日を基準値にして100%とします。

(各曜日の平均売上高)÷(月曜日の平均売上)で各曜日の月曜日に対する割合を出します。

火曜日を例にして説明します。

火曜日の平均売上高は155千円
月曜日の平均売上高は145千円

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曜日指数の求め方①

曜日指数の求め方①

人件費を管理する上で重要になるのが売上予測です。

シフトを組む際に使いやすいのが曜日指数です。
曜日指数は曜日ごとの平均を元に基準値を作り、

曜日ごとの指数を作成します。

飲食店では金土日祝日に売上が伸び、

月曜日から木曜日は売上が下がる事は当然です。

これを曜日ごとの比率を数値で表すのが指数です。

まずは曜日ごとの平均を出してみましょう。

平均売上高は売上高合計÷データ日数で求めま

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復習問題⑳人件費管理⑧

復習問題⑳人件費管理⑧

復習問題⑲では14日の時点で人件費を分析した場合に

すでに手遅れ(笑)という状態になっておりました。

もっと早く、売上と人件費のバランスを検証して

対策を講じることが出来れば結果は違うものになっていたでしょう。

そこで使用するのが人時売上高と売上高人件費率です。

日々の売上と人件費を分析する事でいち早く問題点に気が付くことが出来ます。

復習問題⑲はこちらを参照してください。

多くのお

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復習問題⑲人件費管理⑦

復習問題⑲人件費管理⑦

問題⑱を発展させた、より実践的な問題です。

今回の問題は14日の時点(14日間の営業が終了している前提です。)

このままでは予算達成率90%で売上高は6,300千円になる見込みです。

今回のポイントはすでに人件費を670千円を使用しており、

残りの17日間の人件費をいくらに抑えると目標の労働分配率になるのか。

という問題です。

売上高予算7,000千円×予算達成率90%(0.9)=売上

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復習問題⑱人件費管理⑥

復習問題⑱人件費管理⑥

人件費管理の復習問題も大詰めです。

より実践的な問題です。

シフトは月初に売上予算を元に作成されますが、

予算通りに売上が出るとは限りません。

月の途中で売上予測を行い、売上の予測に応じて

人件費を調整していかなければいけません。

売上予測をする事が結果を変える第一歩です。

「売上予算90%で終わりそう」という事を「着地する」と表現する事があります。

売上予算7,000千円に対して

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復習問題⑰利益計算②

復習問題⑰利益計算②

お店の利益を残す事が店長の大きな業務です。

その為に必要な売上高を逆算する方法は必須です。

今回の問題は最低限「販売費及び一般管理費」で3,000千円が必要として

いくらの売上高が最低限必要なのか。

という目標の売上高を求めます。

融資の面談の際にも聞かれますので、開業を目指している方にも必須な計算です。

*注)この講座では計算方法を学ぶ事を目的としていますので、

税金の事は考慮せず

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復習問題⑯利益計算①

復習問題⑯利益計算①

営業利益率は売上高に占める営業利益の割合です。

営業利益は売上総利益から「販売費及び一般管理費」を引いた物

売上総利益は売上高に売上総利益率を掛けた物です。

売上高8,000千円×65%=5,200千円

5,200千円-4,000千円=1,200千円

1,200千円÷8,000千円×100=15%

営業利益率は15%です。

復習問題⑮人件費管理⑤

復習問題⑮人件費管理⑤

売上高人件費率を基準に労働時間を分析する方法です。

売上高500千円

売上高に占める人件費の割合が売上高人件費率です。

売上高人件費率が15%にする為には労働時間は

500千円×15%=75千円

人件費75千円÷時給1000円=75時間

復習問題⑭人件費管理④

復習問題⑭人件費管理④

労働分配率は大切な分析方法ですが

アルバイトを含めたスタッフの目標にするには人時売上高の方が適しています。

人時売上高は「一人1時間あたりにいくら稼いだか」という指標です。

人時売上高=売上高÷労働時間数で求めます。

6,000千円÷1,400時間=4285.7...

人時売上高は4,286円です。

復習問題⑮人件費管理⑤

復習問題⑮人件費管理⑤

売上高人件費率を基準に労働時間を分析する方法です。

売上高500千円

売上高に占める人件費の割合が売上高人件費率です。

売上高人件費率が15%にする為には労働時間は

500千円×15%=75千円

人件費75千円÷時給1000円=75時間