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【読了 2024 No.25 】池上彰 佐藤優 対談『真説 日本左翼史』(講談社現代新書)読了

1950年代前半の日本社会党、特に左派の躍進の理由や、逆に1955年の55年体制以降の日本社会党の国会議員の堕落していった理由がよく分かった。

授業ネタとして、冬期講習に使わせて貰おう。

その一方で、革マル派(日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派)等の新左翼につては、私自身が基礎知識がなくてよく理解できなかった。


日本社会党推薦候補の国会議員の堕落ぶりの背景には、労組との関係があった。

日本社会党の内部には「社会主義協会」という理論派が揃った組織があり、地道な活動も彼らが担っているが、彼らの力で国会議員になるのは、総評に加盟する各労組で長年幹部を務めていた人たちだった。

いわば国会議員というポストは、「労働貴族」化した、労組の幹部たちの天下り先、「あがり」のポストになっていたのだそうだ。

「労働貴族」の話は今は亡き父が何度か話していた。やっと、その話の輪郭がつかめた気分である。


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