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私が日系企業の人事担当者になるまで

はじめまして、みずのと申します。
現在は日系大手企業で人事の仕事をしています。

元々は心理学の調査研究と実践をやっている人間でしたが、近頃の人事領域で注目を集めているテーマは心理学やデータ分析に関するものも多く、自分の経験やスキルを活かして何か面白いことが出来るのではないかと思い、思い切って転職してみてあっという間に2年が経ちました。

今年の抱負として、アウトプットを増やすことを掲げたので、日々人事の仕事をする中で考えたことや気付きを書き留めるためにnoteを始めます。

まずはじめに自己紹介がてら、私が企業の人事担当になるまでにどんな経験をしてきたか振り返ってみます。なかなか同じような経歴の人がいないような気がするので、参考になるかわかりませんが、こんな人もいるんだな〜と思って読んでもらえれば嬉しいです。

学生時代に経験したこと

入学時点から修士まで行って臨床心理士の資格を取ることは決めていて、心理学を学べる学部に入りました。

4回生で初めて論文を書いた時に、先行研究から仮説を立て、サーベイを設計し、収集したデータを分析してまとめるという一連の作業がとっても楽しく、臨床実践より研究者の方が向いてるかも...と思いながら結局、臨床実践の院に進学しました。

ただ調査研究の楽しさに目覚めてしまった私は、本筋の勉強の傍ら卒論を学会誌に投稿し、それに味を占めて結局社会人1年目までに修論含めて複数の論文を執筆、投稿、掲載まで持っていくことが出来ました。

実はこうした結果を出せたのは、学部生の時にたまたまアシスタントのバイトをしていた研究室の先生が、ゼミ生でない私にSPSSの使い方や論文を投稿するサポートをしてくれたおかげなのですが、長くなるので割愛します。
この先生には本当に感謝していて、最初の就職先に出会うきっかけも先生が与えてくれました。明るくパワフルな今でも1番の憧れの女性です。

カウンセラーとしての仕事

そんなこんなでなんとか院を卒業し、ヘルスケア関連の会社に心理専門職として就職しました。
大手企業に就職して行った学部やサークルの同級生・先輩たちとも、病院や大学に就職していく院のみんなとも違った進路で心細さもありましたが、アットホームな雰囲気ですぐに馴染むことが出来ました。

無事に臨床心理士の資格も取れ、カウンセラーとして、相談に来られたクライアントさんに一対一で向き合う毎日を送ることになります。仕事や職場の人間関係、キャリアについての悩みを聞くことが多かったです。自分は何を提供できるのか、役に立ってるのかとたくさん悩みました。当時は手探りでしたがカウンセリングの仕事から離れてみて、今更ながら気付いたこともあるのでまた振り返っていければと思います。

企業の人事担当者になってからの仕事

現在はとある日系大手企業で、ひとつの事業部を担当する領域人事として働いています。
担当業務は、評価・昇格・定期異動・組織開発など多岐にわたりますが、どちらかというと広く浅くという感じです。
担当する仕事柄、役員や部長クラスの方と接する機会が多く、事業の状況や組織や人材の課題感などを役員から直接聞くことも多いので、人事が経営につながっていること、人事の重要性を実感すると共に課題解決へのプレッシャーも感じます。

転職してみて感じていることは、これから人事として活躍するためには「人」のことだけわかっていても駄目で、自分の会社がどういったビジネス環境に置かれているのか、今後どういった戦略を取ろうとしているのか常にアンテナを張っていないといけないんじゃないかということです。
いわゆるHRBPと呼ばれるものです。
それが分かっていて初めてどんな人材が必要なのか、どんな人間を評価し昇格させていくべきかを考えていくことが出来るんですよね。
これまである意味「人」の専門家としてやってきたので、漠然と人事もできるのではと思っていたのですが自分の認識の甘さと人事の仕事の奥深さに気付かされました。
これまでビジネスの話題には疎かったのですが転職してから日経も毎日読むようになりました。

ただ、これまでの経験も多少生きていて、組織開発のサーベイ設計や、担当領域の従業員調査の結果を独自に分析して役員報告したりしています。
ちなみに会社では統計分析にHADを使ってます。
今のポジション(もしかして会社?)では出来ないかもしれませんが、もっとPeople Analyticsに関わる仕事をしたいと思っているのでPythonの勉強も始めてようかなと思っています。
おすすめの教材などあれば教えて下さい!

さいごに

つらつら書いて思いのほか長くなってしまいました。拙い文章をここまで読んでいただきありがとうございます。
もっとサクサク文章が書けるように精進したいと思います。

引き続きよろしくお願いします!


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