【AIがすべての芸術を生み出すようになった社会】第17話
青山は、ソファに座って興味深そうにルービックキューブで遊んでいる篝を一瞥した。本当に判別が可能だと、思い知らされたようにも思う。篝の前にも二人ほど、第一級と第二級のセンシティブをバディにした事があるが、ここまで的確に見抜いた者は、一人もいなかったのが実情だ。
「今日は料理は作らないのか?」
初回のパスタ以後、篝は料理をしていない。だが今日は時間があるからと、青山の方から促した。飽きたのならば、それで構わないと思っている。以後は宅配を手配するまでだ。
「こ、この前の!