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水宮うみ
2022年1月30日 19:45
少数の妙な砂炒めた数秒出入りして差出人へ差し入れを奇跡とか綺麗な椅子に寄りかかる投げやりに投げかけた なけなしの声
2022年1月27日 17:33
山径を経験 軽く怪力に可能なら何かを歌う奇数たち停まる町 汀に灯り佇んで山径を経て軽快にする怪談
2022年1月26日 06:06
お嬢様言葉を使うお嬢様ひとごとのひとことことり ひとりごと球体と雫が崩し解いた雪きゅーたいとしずくがくずしといたゆきサラリーマン川柳を書くサラリーマン書き手から抜けていく街 手紙の手
2022年1月25日 13:48
酔いどれ身 不安な空を始動するそら踊れ 素知らぬ顔で諳んじて白ソファー見れど知らんぞファミレスなどそして空見ればどれもが霙みたい
2022年1月20日 13:57
ゆるゆると柚子が湯舟でゆれているユーラシア大陸と言うらしい島まざまざとさまざまなサンマ浮かべてる人間に成れない人と慣れる人伽藍堂 からんと鳴らす音がした畦道の蛙の街に帰る道
2022年1月17日 08:24
水面下 存在したいひとの影夕陽を閉じてさくさくと歩いてく達筆で耽美的に書くダンボール地下鉄は天国みたいに眩しくて全部なくなったあとに降る雪の音
2022年1月14日 23:20
短歌ではないけど短歌として読む俳句ではないけど俳句として詠む川柳じゃないけど川柳として書く電話には出んわを電話越しで言う人間じゃないけど人間として出る言葉ではないけど言葉として聴く生物じゃないけど生物として呼ぶ
2022年1月11日 22:45
私達みんな日向のそばにいたがらんどう からっとした空 茶道する町並みにきみが夕日を差しているけろけろと帰る けろっとした顔で僕らの指先で生きていた言葉
2022年1月10日 17:37
凩が机上に吹いて肌ざむいプラネタリウムは地球で出来ているお膳立てされ善い月に酔う宵よ人の光 心は一人火を秘める
2022年1月5日 13:54
不幸中の幸い中の辛いことテレパシー 電信柱にシンパシー曇天を飛んでん電動自転車でワンワンのお椀を追わんと終わんねぇ身体のなかの電気を消して寝る
2022年1月1日 10:34
ワンワンと走る一月一日にドーナッツ どうなったって 遠い夏ドレミは逸らし 奴隷の身はソラらしい文末の先で生まれる未来の木