見出し画像

離婚カウンセラーに会ってみた話(新宿離婚の母:香山実央先生)

『新宿 離婚の母』としてTV出演されたこともある、離婚カウンセラーの香山実央(かやまみお)先生にお会いする機会があった。その時思ったことを、ご本人の許可を得たうえで書いた記事です。


香山実央(かやまみお)という女性

香山実央先生(ウラナイエレナにて)

先日、知人の紹介で『香山実央(かやまみお)』という女性とお話しする機会があった。JR大久保駅南口の占い館『ウラナイエレナ』で活躍しているベテラン占い師さんだ。

2004年にテレビ東京のドキュメンタリー番組『ガイアの夜明け』にて『新宿離婚の母』と紹介され、2008年には『ミヤネ屋』にも出演。雑誌やラジオなど各メディアで活躍されてきた離婚相談の大ベテランである。

▼ウラナイエレナでのプロフィール

香山先生は占い師として活躍するかたわら、離婚相談カウンセリングの需要が高まっていることから、カウンセリング専門の公式サイトを立ち上げることにしたらしい。

実は香山先生は子連れ離婚の経験者で、当時は今ほど離婚に対してオープンな雰囲気ではなかったので、世間の目も厳しく大変な苦労をなさったそうだ。

旦那の不倫がきっかけなのに物的証拠がなかったため、相手がなかなか認めず「お前の勝手な嫉妬だ」と言い張る泥沼の離婚裁判を経て独立。実家も頼れず、働きながらワンオペ育児で子供たちを育て上げた(ついでに学校へ通って資格も取った)とのことで、もうそれだけで一冊本が出せそうな濃いエピソードをお持ちの方だった。

今では子供たちも立派な大人になり、先生は「この選択で良かった」と思える人生を謳歌しておられるが、すべての人が離婚すれば幸せになれるというわけではない。復縁したほうがいい人もいる。先生はそういう、悩んでいる段階の人達のためのカウンセリングをしていた。

離婚カウンセラーという存在

写真撮影を快諾してくださった香山先生。お肌がツヤツヤ!

それまで私は「離婚=弁護士or行政の相談窓口」というイメージだったので、離婚専門のカウンセラーがいることすら知らなかった。世界にはいろんな職業がある。

離婚カウンセラーは何をするのかというと、離婚で悩んでいる人の相談に乗るわけだが、「相談すれば絶対に離婚に至る」という存在ではない。

先生いわく「絶対に離婚したい人だけではなくて、離婚を切り出されたけど別れたくない人、離婚を迷っている人、夫婦関係を修復したい人の相談にも乗る」そうなので、人それぞれの思いや状況に合わせて相談に乗っているのだ。(私は他のカウンセラーのことは知らないので、あくまで香山先生のスタイル)

離婚カウンセラー香山実央とは、別れさせ屋ではなく、相談者が自分らしい生き方をするために前へ進む手助けをする存在、「ライフリーディングカウンセラー」なのだった。

より良い選択をするための手助け

公式サイトより。陽のオーラを感じる…

香山先生は離婚専門の弁護士につないで紹介料をとるようなことはしておらず、あくまで相談者の悩みを聞いて話をし、彼らが「良い選択」をできるように手助けをする。

しかも先生曰く、カウンセリングを行ってきた30年間で「一度相談して解決する人が多い」らしい。カウンセリングというと、初回相談で現状を説明してちょっとアドバイスをもらえるだけで実際は何度も通わないといけないイメージがあったので、これは衝撃だった。

「(相談の)お金がかかるから一度でやめちゃうってだけかもしれないけどね」と先生は笑う。

でも、カウンセラーに頼るくらい追い詰められている人なら、自分の悩みがきちんと整理できるまで何度でも通ってしまう可能性(素質)はある。話すことで気持ち的にラクになれるから、現状が一歩も進んでいなくてもカウンセラーにすがるだろう。

そうはさせず、たった一度の相談でも、きちんと自分の力で立てるようにしてあげるのが香山先生なのだと感じた。

離婚カウンセリングと弁護士相談の違い

ウラナイエレナの店内。カウンセリングもここで行う。

離婚カウンセラーと弁護士相談の違いについて、香山先生はこう語る。

「弁護士に相談するというのは、もう気持ちを固めていて離婚に向けて現実的な手続きをしたい人がすること。カウンセラーは、そこに至る前の段階、『離婚っていうほどじゃないけど夫婦仲で悩んでいて…』という人でも相談できる存在」なのだと。

弁護士は現実的な手続きなどをしていく存在なので、相談者がどういう経緯で離婚したくなったのかや、今どれだけ悩んでいるかなどの心情は聞いてくれない。そういうことを話す相手ではない。(法的に有利になれそうな情報なら聞くだろうけれど…)

それに対し離婚カウンセラーは、どんな状況でも悩みを聞いてくれる。別に離婚しなくてもいいのだ。離婚だけが正解ではない。「話を聞くと、離婚しないほうがいいパターンもたくさんあるの」と先生は言う。

先生の所に来る相談者は、
「離婚の意志が少し固まっている人」が5割。
「どうしようかな?」と悩んでいる人が3割。
あと2割は「相手から切り出されて困っている人」。
先生はどの段階でも親身に相談に乗るので、「こんなことで相談してもいいのかな?」という人でも安心して来てほしいそうだ。

離婚問題は自分一人では悩んだところで答えが出ないし、友達に話しても「別れちゃいなよ」とか言われはするけど具体的なアドバイスではないし、かといって一足飛びに弁護士に連絡するのはなんか怖い。親にも話せない。
そんな時、自分と旦那どちらとも無関係の第三者、フラットな立場で話を聞いてくれるのがカウンセラーなのだなと思った。

「庶民の味方、って感じね」と香山先生は笑った。

占いとカウンセリングを分ける理由

頼れる存在、庶民の味方!

ところで占い師として大ベテランなのだから、カウンセリングと一緒に占いもアピールすればいいのにと思ったが、どうもそうしない理由があるらしい。

占いというとちょっとスピリチュアルな部分があるが、離婚は超現実的な問題である。今まさに目の前にある危機、それが離婚。

離婚相談に来る人の中には、「占いなんてふわふわしたものをしてもらいに来たんじゃない!ちゃんと相談に乗れ(意訳)」と怒る人もいるので、カウンセラーとしてのサイトと占い師としての活動はきちんと分けるそうだ。

もちろん香山先生はふわふわしたテキトー占い師ではなく、九星気学(傾斜法)、ペンジュラム(振り子占い)、算命学(中国陰陽五行を土台とした運命学の一流派)、手相などをきっちり学び資格も所持している本格占い師だ。

数百人の相談に乗ってきた離婚相談カウンセリングの背景には、占い師としての鑑定能力も含まれている。

例えば「こういう人は〇歳ごろにこういう運気になるから、決断を急ぐのは今じゃないだろう」とか。

きっちりカウンセリングはするけれど、その背景に統計というか占い師としての実力・実績ベースのものもある。そう思えば、占いが好きな人も、占いに拒否反応がある人も、納得して相談しやすいのではないだろうか。

後日談:これは相談しやすいなと思った

ウラナイエレナは大久保駅(南口)すぐ。

香山先生の見た目は「優雅なマダム」という感じで、なんというか品があってキラキラしている。人生に成功したマダムという感じがオーラに出ている。(オーラは私の勝手な感想です)

話し方も心地よくてずっと聞いていられそうな、これがお茶会だったら楽しいおしゃべりに花が咲きそうな感じだった。

ベテラン占い師のイメージにありそうな威圧感がなく、かといって優しいだけのふわふわ系でもない。私のようなビビりでも心を開いて相談しやすい雰囲気だなと思った。

そして後日。『ウラナイエレナ』の前を通りがかった際に、香山先生が店の前に出てどなたかと電話している姿を目撃した。

その時先生は、電話口に「うんうんそうなの、大丈夫よ」と優しく諭すような話し方をされていた。

なぜかわからないけれどその瞬間に「先生ぇ~~!!!」と泣きながら相談したくなるような、包み込む母のオーラというか菩薩力を感じた。自分が小学生くらいの子供で、信頼できる担任の先生が「いつでも相談に来なさいね」と言ってくれたような感じがした。これはとんでもない菩薩力である。これは相談したくなる気持ちがわかる、これは相談しやすい。

有事の際は香山先生のカウンセリングに駆け込もうと思った。

離婚や夫婦問題で悩んでいる人は、一度相談してみてもいいと思う。「いきなりカウンセリングは…」という人は、まずはちょっと気軽に占いの方で先生に見てもらってもいいんじゃないかな。
(占い館のほうはどの先生でも一律料金で、短時間のリーズナブルなコースもある)

大人になるとこうした衝撃的な出会いというのはあまりないので、というか日常生活で菩薩の化身みたいな人と会うことはまずないので、良い刺激を得られたというお話でした。

▼香山実央先生の離婚相談カウンセリングサイト、完成したそうなのでリンクを貼っておきます。

▼占い館のサイトはこちら。香山先生の出演は木曜日(不定期)。

【余談】カウンセリングサイトの料金表に「チャクラリーディング」というのがあったので何かきいたところ、気功的なものらしい。
「心の疲れはカウンセリングで、体の疲れはチャクラの浄化で」とのこと。

東洋系の整体に行った時に仕上げに「気を入れますね~」といって背中に手のひらを当てられたことがあるので、なんかそれっぽいやつかなと思う。チャクラ、浄化されたい。


▼こちらのnoteもぜひ。


サポートしていただけるとビックリします!いただいたサポートは街歩き等の活動費にし記事に還元したいと思います!