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【小説】奔波の先に〜聞多と俊輔〜幕末編

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小説 奔波の先に〜聞多と俊輔〜幕末編 をまとめました
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#小説

【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#34

7 黒船と砲台(5)  世子定広は、船木で講和の指揮を取ることになった。講和交渉組に杉も合流…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に~聞多と俊輔~ #1

プロローグ(1) 麻痺をして足腰に力が入らず、あんなに重かった体が軽い。なにしろここは暗…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に~聞多と俊輔~ #2

プロローグ(2) 久しぶりの萩は懐かしかった。とは言ってもここに住んでいたといえるのは明…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に~聞多と俊輔~ #3

2 出会い(1)「まずは僕から」  俊輔は続けて言った。 「初めの事は聞多覚えていないから…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~ #4

2 出会い(2)  その頃わしは志道家へ婿養子にいき、洋式の兵錬の披露の際お褒めに預かり…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~ #5

2 出会い(3) 翌朝聞多が誰と行くのか気になった俊輔は、門の脇の木陰に身を潜めた。そこ…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~ #6

出会い(4) 夕刻、俊輔は桂の部屋に呼ばれた。襖の前で「伊藤俊輔参りました」と声をかけた。入れと声がかかり、襖を開けてなかにはいった。そこにはくつろいだ桂がいて、笑いながら酒を勧めた。 「桂さん、もう飲んでいるんですか」  ため息を付きながら俊輔は桂の前に座った。 「面白い話が来てるんじゃけど、俊輔、断っておいたぞ」 「酒はいいです、飲みたい気分じゃないんです。えっちょっと待って下さい。面白い話を断ったって。どういうことですか」 「あぁ君が気に食わん相手からの申し出じゃった

【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#7

尊皇攘夷への道(1) 「時代は僕らをのんびり過ごさせてはくれなかったんだ。」  俊輔は説…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~ #8

尊王攘夷への道(2)  その頃聞多は自室で大の字になっていた。手元には航海遠略策、床の上…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~♯9

尊王攘夷の道(3) そんな中で聞多は殿の御小姓から、世子様(お世継ぎの養子)の御小姓にお…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~♯10

尊王攘夷への道(4)  こちらの二人は苦笑しながら、もう一組を見ていた。しだいに高杉も聞…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~♯11

尊王攘夷への道(5)  そんな話をしてしばらくたったころ、高杉は同士と承認する者たちを土蔵…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#12

決行(1)  約束通り神奈川の旅籠に集まった皆は、景気づけに酒盛りを始めていた。すると用…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#13

決行(2)  公使の暗殺を計画し失敗した面々は、一つのところに押し込められ謹慎となった。ただおとなしくしていられる訳はなく、次の事態に備えるため盟約をかわすことになった。  まず動いたのは高杉だった。ここにいるのはそもそも同士だ。攘夷決行を進めることに意義はない。久坂の書いた盟約書に署名と血判を連ねていった。当然聞多も加わった。これが御楯組の結成となった。  その後謹慎が解けると志のありそうな人たちにも声をかけていった。その中には江戸に戻っていた俊輔もいた。 「高杉さんも