君の笑顔が眩しいからオールOK!

…いやこれひどい口説き文句だな。でもそう思う時ってないだろうか。例えば店員さんに探し物を依頼した後に笑顔で「こちらですか!?」と差し出してきた時とか。なんか欲しいもの以上のものを提供してもらえた気がしてめちゃめちゃ得してる気がする。

実際、対人対応と言うのは内心『めんどくさいな~…』と思ってると、僅かな声音、視線の動き、口許にその心情が表れるのである。あんまり気付いてない接客業従事者多いけどね。若い人ほどそう言うのが多い。

ひとえに「表情筋」が活発故の性とも言えるかもしれないが、「めんどくさい」「気持ち悪い」等の不愉快な感情は接客業に慣れた店員でも無意識の内に表れる。何故なら良い感情は相手と共有するものに成りうる反面、悪い感情と言うのはおおよそ「自分だけのもの」なのである。なので、相手に対し「自分が」感じたものと言うのがダイレクトに出てくるのだ。

その代わりと言っては何だが、相手を思い遣り相手の為に動くと言うことに悦びを得られる人は、笑顔も表れやすい。私は割と相手に釣られてニコニコしちゃうタイプでもあるので、相手が嬉しそうだと思わず一緒に「自分の」笑顔が出てくる。多分、そういう人は多く居るだろう。逆も然りで、相手がどうあろうが自らの目的以外に興味がない淡々とした人も居る。自らを「淡々としたタイプ」とお思いの方に問いたい。店員さんから冷たい態度取られたことないだろうか?

人は自分を映す鏡とも言う。相手が笑顔で対応してくれたのに無表情で対して言葉を発することもなく「お前はそれが義務だ」と言わんばかりの態度を取ると、自ずと冷たいリアクションしか返ってこなくなる。しかし逆に相手の笑顔より前にこちらが品よく笑顔で向かえば、相手は自分の望みよりも多くの提供をくれるのである。

実際に海外の研究機関の実験記録がある。とあるフードショップの店員において、不愛想な対応をする客と愛想の良い客が来た場合、愛想の良い客に対しては通常価格で少し量が多く提供されたという実験結果があったとか。つまり万国共通で「良い客には神対応!」が接客業の常の様なものなのである。

店員さんに何かを尋ねる時、依頼をする時は、少しだけ笑顔で対応してみると良いだろう。元・接客業の立場からすれば、「すみません、ちょっとお伺いしたいんですけど…」と笑顔でやってくる人には『あらあら私で良ければ幾らでもお力になりましょう』という気持ちになるが、「これどこ?」とかタメ口100%の態度悪い客には「こちらにございます」じゃなく「あちらの方ですね」となる。この差が想像出来ること、そしてあなたの欲しい対応がどちらなのか、それをきっちり頭に入れて、客として臨んで頂きたい。

店員さんとは、何かを尋ねて、達成出来なかったとしても、「私の為に貴重な時間をありがとう」って言っていい相手なんだよ。彼ら・彼女らは仕事でやってるかもしれないけど、沢山の仕事の中で自分の為に動いてくれたのだから。君(店員さん)の笑顔の為に、私は笑顔で帰ります!探してくれてありがとう!良い買い物出来ました!

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