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母と、春のうた。

YUIのCHE.R.RYが最盛期だった。

Mステで、春うたベスト10をやっている。

実家に帰って、日本酒を飲みながら見ている。

CHE.R.RYを聴きながら恋に憧れた。13歳だった。

3月9日が流れる。

「あんた、高校生の時、よく流してたよね。」と、母が言った。そうか。あの時は高校生だった。

ひらめさん。も、もさを。さんも、よくわかんない。

Mrs.Green appleで精一杯。

ランキングに、知らない歌手。その歌手を後から調べる。この時点で歳を感じる。

今、活躍している自分より歳下の歌手が、ケツメイシのさくらを"子供の頃に聞いていた"と言う。

歳を感じる。

26歳で"歳を感じる"とかいうと、何言ってんだと言われるけど、数年前より間違いなく歳をかんじる。やだやだ。

でも、森山直太朗さんの「さくら(独唱)」が国語の教科書に載るようになったようだ。日本もまだまだ捨てたもんじゃない。

「絶対1人じゃ、歌番組なんか見ないよ。」

母が言う。

人はお互いに影響され合って生きている。

「あいみょん の"たんぽぽ"っていいよね。麦わら帽子の〜って、いいよね。」

ちがう。惜しい。それ、マリーゴールド。同じ、黄色だけれども。

「ねぇ、歌ってよ、マリーゴールド。」

母と一緒にマリーゴールドを台所で歌う。

「マリーゴールド、十八番にしようかな。」母が言う。ちなみに、今の十八番は、ユーミンの『やさしさに包まれたなら』

私の好きな春うたは、コブクロの『桜』

明日は、お米の種まき。

今年も、春が来る。

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最後まで読んでくれたあなた。

ありがとうございました。

春瀬 蒼




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