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新型コロナウイルスを撒き散らしたのは彼らじゃないの?などと何かと噂されますが・・・

新型コロナウイルスは中国がばらまいた細菌兵器だ!

とか、

アメリカの生物科学兵器研究所から漏れたものだ!

とか、

優秀な人材を育成することを目的に掲げているフリーメーソンが人口削減のためにウイルスを使った。

などとことあるごとに闇の中から世界を動かしている彼らの仕業だと都市伝説のように囁かれることの多い団体フリーメーソン。

【きっかけ屋☆映画・音楽・本ときどき猫も 第77回】

久しぶりにモーツアルト関係のKindle本を読んでいたらそのフリーメーソンがとりあげられていた。

モーツァルトはとても熱心なフリーメーソンの組合員だった。

モーツァルトが晩年に多額の借金を重ねたのはコンサートに客が集まらなくなったからだとか妻コンスタンツェの治療のための長期湯治場滞在費がかさんだからだというのが定説だ。

ところがこの本の著者藤澤修治氏は真っ向から定説を否定している。

これが面白い。

・当時のモーツァルトは生活費に困るようなことはなかった。

・コンスタンツェの治療費・湯治場の費用などはたかが知れている。

・ひんぱんに親と手紙のやり取りをしていたモーツァルトがある時期の手紙が見当たらない。

藤澤氏はモーツァルトの残した手紙からコンスタンツェが自分に都合の悪いことが書かれているものをすべて廃棄した上で自伝作家に資料として渡したために今まで間違った定説が語られていると述べている。

のみならず今まで愛らしい・献身的な妻として描かれていたコンスタンツェの実像がデタラメだということも主張している。

コンスタンツェがひどい悪妻だったという話は面白いけれどここでは置いておこう。

偉人の評伝にしても歴史にしても勝者や残った人たちの都合の良いように作話されたファンタジーにしか過ぎないということだ。

なぜモーツァルトが晩年に莫大な借金を重ねることになったかに関する藤澤氏の見解はこうだ。

モーツァルトはフリーメーソンの新支部を設立するための資金を集めていたのだ。

フリーメーソンは人道、平等、寛容、友愛、自由を掲げるボランティア団体で世界に600万人、日本には2000人の会員がいると言われている。

その一方、世界を暗闇から操っている秘密結社だと指摘する人もいる。

フリメーソンとはこんな団体です。

フリーメーソンで行われている儀式と会員名簿が非公開のために秘密結社だとも言われているが、この趣旨に心酔したモーツァルトはオペラの傑作『魔笛』や『フリーメイソンのための葬送音楽』を作曲しているほどだ。

都市伝説風にフリーメーソンを紹介しますと。


モーツァルトがフリーメーソン支部設立の資金作りのために借金を重ねていたという話は面白い。

藤澤修治が書いた本をもう一冊ダウンロードした。

坂本龍馬をフリーメーソンが支援していたという話だ。

竜馬に資金援助していたのはフリーメーソン組合員の英国武器商人グラバーだ。

日本がまるでアメリカの植民地のような地位に甘んじるようになったきっかけが明治維新でそれに加速をつけたのが第二次世界大戦の敗戦だ。

ぼくらがあまり学校の歴史の時間で教えてもらえなかった日本の近・現代史は謎だらけなんだ。

幕末の話はワケの分からない面白さがある。

いったい明治維新というのは何だったのかというのは興味深いテーマだ。

それまでは全く無名に近かった坂本龍馬を多くの日本人が英雄とたたえるようになったのは司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』をもとにつくられたNHKの大河ドラマの影響だ。

日本人はテレビドラマで語られた歴史を信じていることを欧米人はとても奇異に思っているという話をきいたことがある。

多くの日本人が漠然と頭で描いていた明治維新が実は全く事実とかけ離れていることは考えられる。

脱藩した一素浪人の坂本龍馬に全国を飛び回る資金などあるはずがない。

影であやつっていた人もしくは団体がいてもおかしくはない、いや、いなければおかしい。

ということになると武器商人グラバーと竜馬とのつながりからフリーメーソンが明治維新を影であやつっていたと考えることも不思議ではない。

フリーメーソンが新型コロナウイルスを撒き散らして地球人口を減らそうとしているという妙な噂が流れることも・・・。

最後までお読みいただき有難うございました。

次回はモーツァルトとの出会いのお話です。

お寄り頂ければ嬉しいです。


本日はモーツァルトの極上のピアノ協奏曲をお聴き下さい。


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2002年から書き続けているブログ「万歩計日和」です。


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