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【水鳥の歌と生活】2024年6月2日日曜〜6月8日土曜
六月二日日曜
七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。
一週間の日記をnoteに投稿する。
仕事のBGMはCaoilfhionn Rose『Constellation』にする。マンチェスターのシンガーソングライターの新作アルバムとのこと。アンビエントな音でありながら大仰にならずにポップさとのバランスが良い。私にとっては空間的な雰囲気的なだけの音では退屈なので、ある程度のポップさやひっかかりが欲しいのだ。
いてまうど呆け浜茄子の花は咲きたり
仕事を終えて、radikoで「東京ポッド許可局」を聴きながら温泉に行きツルヤで買い物をして家で晩酌をする。ネギトロ、冷奴、胡瓜を食べて、七笑のにごり酒を二合飲む。
飲み終えて、一年ごとに短歌と俳句をまとめようと思い二〇二三年のものをリストアップする。あまりに状況説明以上の意味の無いものや出来の悪いものは捨て、気になるものは手直しもしていく。短歌は五百首以上書いていたようだ。俳句は四十句ほど。日記に挟まれる形で読むのと単体で短歌や俳句だけを読んでいくのではまた印象が違うのでおもしろい。
二十四時就寝。
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六月三日月曜
七時起床。昔から朝方は何度か覚醒しては寝ることを繰り返すのだが、その中で地震がきて、ああ震度二くらいだろうかと思いながらまた寝ていた。私は東日本大震災の年から五年間茨城に住んでいて、当時は余震が頻発していたため震度三くらいまでの揺れにはすっかり慣れてしまった。防災という意味では全く良く無いことだ。
Podcastで「髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」を聴きながら朝の支度をする。
午前中はコインランドリーへ。待ち時間にミスタードーナツへ行く。オールドファッションとアイスコーヒーを注文し、noteの記事を読んだり日記を書くなどする。ミスタードーナツを出て近辺を散歩する。
道程に色を施せマルベリー
仕事のBGMはCaoilfhionn Rose『Truly(TRANSPARENT VIOLET)』にする。最新作よりポップな印象。
仕事が無いので過去の短歌と俳句をまとめる作業をする。短歌は二〇二〇年から二〇二二年のコロナウィルスが流行していた時期、二〇一六年から二〇一九年の長野県に帰郷して今の職場を立ち上げた時期、二〇一二年から二〇一五年の転職をして茨城県にいた時期に分けてリストを作り、出来の良くないものを除いていく。作業をしていると当時の状況や感情が思い起こされて辛くなってくるが、ちゃんと言葉にして残してあって良かったとも思う。
どうせ仕事が無いのなら明るいうちにビールを飲もうと思い、早めに職場を出て温泉に入り一度家に帰ってから歩いて行ける中華料理屋に行く。麻婆豆腐、軟骨唐揚げを食べて生ビールをジョッキ一杯、アサヒスーパードライの中瓶を二本飲む。飲みながら岩波文庫の「草野心平詩集」を読む。「初物」を読むとサヤエンドウにオリーブオイルと塩をかけて食べたくなる。
郭公の声繰り返すFuck off
雨が降り出した中歩いて帰る。途中セブンイレブンで小瓶のウイスキーを買ったのだが、駐車場で取り出そうとして落としてしまい瓶が割れる。ウイスキーのいい匂いが広がる中で茫然とするが、気を取り直してかけらを拾いゴミ箱に捨てる。
家で水を飲みながら短歌、俳句をまとめる作業をする。
折に触れ憎しみを込めて語るならあなたはそれに依存している
二十四時就寝。
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六月四日火曜
七時起床。radikoで「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聴きながら朝の支度をする。
仕事のBGMは後藤輝基『マカロワ』『ホイップ』にする。
まとめていた過去の短歌と俳句から、まずは二〇二二年以前の俳句を「句集 水鳥以前(二〇一六年ー二〇二二年)」としてnoteに投稿する。この頃はちょっとふざけた句もよくあって、思いついちゃったんだろうなあという感じで微笑ましい。
仕事を終えて、radikoで「空気階段の踊り場」を聴きながら温泉に行き、ツルヤで買い物をして家で晩酌をする。鰹刺身、穴子煮、冷奴、胡瓜を食べて、七笑のにごり酒を二合飲む。
二十四時就寝。
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六月五日水曜
七時起床。radikoで「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら朝の支度をする。
仕事の前にマクドナルドへ。マックグリドルソーセージエッグ、ハッシュポテト、ミルクのセットを注文する。開店直後だからか作り置きじゃないマックグリドルが温かくて美味しい。
仕事のBGMはThe La’s『The La’s』にする。伝統的なブリティッシュ・ロックだ。
あまりに天気が良く温かいので早くビールを飲みたくなり、少し早めに職場を出て酒を飲みに出かける。
少しだけ仕事を早くやめにする少しだけ酒を早く飲むため
電車の中で、向かい側の席の老年男性と中年男性が座席に自分の荷物を置き大股を開いて座っているのを見る。ワンマン電車の出入り口付近で、なるべくなら皆そこに座りたいような場所なのだ。なぜそういうことに気が付かず自宅のように過ごせるのだろうか。
新緑の前でマナーの無い老爺
一軒目は居酒屋へ。焼き鳥(ねぎま、かわ、とりもつ、つくね、親鳥)、焼きとん(かしら、たん、白もつ)を食べて、白ホッピー(ソト二、ナカ四)を飲む。飲みながら『趣味の雑誌 酒』を読む。坂口三千代「クラクラ日記」が連載されていた雑誌だ。読んでいると、酒を飲む人や酒を語る人を通して現代と昭和の半ば頃の社会の空気の違いを感じることができる。酒も社会も進化しているのだ。私にとっては今の社会の方が生きやすいだろうと思う。豪胆な時代に行ったところで自分も豪胆になれるわけではないのだ。自分のペースで他者の干渉を弾きながら生きていかれる現代の方が私には合っている。
二軒目は初めて入るドイツ料理屋へ。インバウンド需要を見込んでいるのだろうか、料金は高めで注文は客が自分のスマートフォンで行うシステムになっている。カウンターで飲んでいても一切話しかけられることはない。一人でゆっくり飲みたい人や日本語が話せない人には良いシステムだろうと思う。ジャーマンポテトを食べて、デュンケルを飲む。ビールグラスの高さが三十センチくらいある。それが通常のサイズなのだ。それもこれもドイツ方式ということなのだろうか。
独逸ビール前腕ぐらいあるグラス
三軒目はビアバーへ。ピクルスを食べ、クラフトビールを何杯か飲む。この日も店員さんや常連さんとカードゲームをするなどして楽しく過ごす。
終電の時間になって店を出て駅に向かっていると、酔っ払いの集団の一人が私に向かって「チャップリンだ」と言うのが聞こえた。私はそちらを向いてはっきりと「チャップリンだよ」と応えたのだが、返事をされるとは思っていなかったのだろう、それきり向こうは黙ってしまった。確かに私はフェルトのハットを被っていて白いティーシャツに黒いジャケットを羽織っていたのでチャップリンらしくはあっただろうと思う。それを揶揄して同行の者を笑わせたかったのだろう。でも相手に聞こえるような音量で言っているからには相手からも反応があってもおかしくないのだし、そこで急に引っ込んでしまうのは度胸も無いしユーモアも無いなと思う。
ひとの服装を嗤う人というのは得てして自分のセンスに自信が無い人なのだろうと思う。私は黒いジャケットの下にNew Order『Substance』のジャケットをデザインしたティーシャツを着ていて、肩にはJoy Division『Unknown Plesures』のジャケットをデザインしたトートバッグを提げていた。こういう組み合わせは誰に気づかれるためにでもなく自分の楽しみで行っていることだ。そういう楽しみを理解できない人にとっては自己顕示欲の発露のようで鼻持ちならなく映るのだろうか。それにしたってせっかく冗談に乗っかってあげたのにそれで黙ってしまうなんて。内弁慶が過ぎるではないか。
二十四時過ぎに就寝。
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六月六日木曜
八時過ぎに起床。radikoで「山里亮太の不毛な議論」を聴きながら朝の支度をする。
リースしている車のエンジンオイル交換を予約していたので整備会社へ。
オイル交換が済んでから、朝食を食べずに出てきたのでコメダ珈琲店に入る。たっぷりサイズのブレンドコーヒーを注文するとモーニングでトーストと小倉餡が付いてくる。たっぷりバターを塗った厚切りのトーストは、まず耳以外のバターが良く染み込んだ柔らかい部分を食べる。次はサクサクした耳の部分に小倉餡をたっぷりつけて食べる。口の中が甘くなったらコーヒーを飲む。この繰り返しだ。至福の時間である。
モーニングを食べ終えたら、持ってきたノートパソコンで過去の短歌をまとめる作業をしたり日記を書いたりする。カフェにノートパソコンを持ってきたのははじめてなのだが思いのほか作業が進んで楽しい。やはりノートパソコンは持ち歩くべきものであった。いつも家に置いて使ってばかりいた自分の不明を恥じる。
正午になり来来亭に行く。ネギ増ししたラーメンのギョーザ定食を食べる。
久しぶりに安宮神社の猫に会いに行く。境内に着くと本殿の濡縁に猫が寝ていて、さらにもう一匹こちらに向かって歩いてきた。歩いてきた猫はすぐに膝に乗らずに私の背中にくっ付くように寝転んだので体を捻って撫でていると、すぐに人の話し声が聞こえてきて、若い男女三人組がやってきた。それを迎えるように猫が立ち上がって彼らの正面に座ったので、私は帰ることにする。
帰り道に青木村の道の駅で林檎(シナノスイート)とバニラのミックスのソフトクリームを食べる。
温泉に入りツルヤで買い物をして家に帰る。天気が良く暖かいので、久しぶりにベランダで肉を焼いて食べることにする。火を熾すのは面倒なのでカセットコンロで牛タン、牛ロース、ラムを焼き、生野菜や唐辛子の酢漬けと共に食べる。酒はバケツに氷と水を入れて冷やしたコロナビール330ml瓶、バドワイザー330ml瓶、タカラ焼酎ハイボール(シークヮーサー)350ml缶をそれぞれ一本ずつ飲む。ベランダでは電線と同じくらいの目線の高さになるので、目の前に燕がやってきては毛繕い(羽繕いと書いた方がいいのだろうか)をしたりこちらを見つめたりしている。鳩も来る。雀も来る。鶫らしい鳥も鳴いている。それらを眺めながら酒を飲んでいると、バードウォッチングも楽しそうだと思う。双眼鏡を買ってみようか。
ベランダで焼肉をする俺を見る燕よ君も一緒にどうだ
焼肉を終えて燕や雀など賑わっている郭公もいる
こんなにも鳥が混声合唱をしている何の鳥か知りたい
陽が落ちて涼しくなってきたところで片付けをして屋内に戻る。すっかり初夏の陽気になったので衣替えをする。
二十四時就寝。
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六月七日金曜
七時起床。radikoで「おぎやはぎのメガネびいき」を聴きながら朝の支度をする。
過去の短歌をまとめて「歌集 生き直し(二〇一二年ーー二〇一五年)」としてnoteに投稿する。過去の短歌を読むと、酒の飲み方が大分大人しくなったと思う。当時は毎晩量も決めずに飲めるだけ飲んでいた。ピロリ菌が常在していて荒れた胃にそんなことをするのだから、体調を崩すのは当然だ。
仕事が無いので外を歩いたり昼寝をしたりして過ごす。やるべきことはいろいろとあるのだがどうもやる気にならない。やる気にならないまま何もせずに過ごす。
何もせずそろそろ帰ろうかというところで俄にやる気を出し、以前途中まで書いてそのまま放置してあった近藤富枝『花蔭の人 矢田津世子の生涯』の感想を書き継ぎ、書き終える。いつもながらこのやる気と興味のむらは何だろうかと思う。あとで手直しをしたくなるだろうことを考えて投稿まではしないことにする。
Podcastで「カンニング竹山の大阪出張」「大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!」を聴きながら温泉に入りツルヤで買い物をして家で晩酌をする。鰹刺身、鰤刺身、冷奴、胡瓜を食べて、七笑を二合飲む。
飲みながら、五月二十五日に行われたkamomekamomeのライブをYouTubeで見る。久しぶりのライブで、ギタリストが一人交代して初めてのライブでもあるのだが、相変わらずかっこいい。楽器隊の演奏がうねるようだ。Instagramでも公開されていたが、「化け直し」では志茂田カゲッキーズの岡田邦晴が登場し向達郎とのツインボーカルを見せてくれるというヌンチャクからのファンには嬉しい場面もあった。これは二〇二二年にリリースされた志茂田カゲッキーズの1stアルバムに向達郎がゲストボーカルで参加したという流れがあってのことだろう。
kamomekamomeのライブは東京に住んでいた頃に見たことがあるだけで、もう十五年近く前のことになる。『Happy Rebirthday To You』リリース時に吉祥寺のディスクユニオンで行われたインストアライブは物凄かった。商品棚を端に寄せただけの店内で、段差も仕切りも無い目の前で演奏するバンドを囲むように客がモッシュしていた。あの興奮のままよく暴動にならなかったものだと思う。バンドがあるうちにまた見に行かなければ。凄いバンドなのだから。
二十四時就寝。
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六月八日土曜
七時起床。radikoで「バナナマンのバナナムーンGold」を聴きながら朝の支度をする。
仕事のBGMはAlfie Templeman『Radiosoul』にする。以前「Just A Dance」のダイジェスト版が先行で公開されていてとても良かったのでアルバムを待っていた。どこか懐かしい感じもありながら確実に体が動くファンクやサイケなソウルなど振り幅があって才能を感じる。
前日に書き終えた近藤富枝『花蔭の人 矢田津世子の生涯』の感想を少しだけ手直ししてnoteに投稿する。
仕事の合間に雑務をしながらPodcastで「アンガールズのジャンピン」「トムブラウンのニッポン放送圧縮計画」を聴く。時間があっても全く雑務ができない日もあれば、この日のように雑務がどんどん進む日もある。つまり自分はそういう仕組みなので、やる気が出ない日は無理に何かをしようと焦ったりせずに素直に休めばいいのだと思う。
仕事を終えて温泉に入りセブンイレブンで買い物をして家で晩酌をする。チゲうどんを食べて、サッポロラガービール500ml缶一本と、キンミヤ焼酎の酎ハイをタンブラーで二杯飲む。
蛙鳴くロックンロールの自己模倣
田植えなどさせじと歌え青蛙
二十四時就寝。
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