廃漢光

バンドや音楽を通じて得た、体験や感動をファンタジーと言うには俗っぽい、妄想日記として置…

廃漢光

バンドや音楽を通じて得た、体験や感動をファンタジーと言うには俗っぽい、妄想日記として置いておくためのアカウント。 登場する人物や団体、添付された画像は、現実とはほとんど関係ありません。 でも読んでいただけるとありがたいし、スキはとても励みになります。

最近の記事

Delusion rocking on vo288

扉を開ければ、轟音が轟いておりました。既にイベントが始まっていたのです。私は想像以上に迷っていたようでした。即座に受付でチケットを渡し、場内に駆け足で向かいました。 久しぶりの娑婆の音。私は興奮していたのです。 だけども、入ってプレイしてるバンドを見ていると、とても急速に萎えていく自分を感じました。裾の広いクラシカルなジーンズを履いたギタリストはこれでもかというオナニープレイをしていてすぐに吐気と眩暈がしてきました。ドラマーの方ははとても合わせにくそうで、入るタイミングを

    • Delusion rocking on vo287

      シンザ高松についた私はまず被害者の女性に連絡をつけ、喫茶店で待ち合わせをいたしました。 以下その時の記録ー 八袋「原邦夫から被害を被ったと聞いています。率直にその話を可能な限り聞かせてもらえたら、と思います」 SAさん「はい、あれは◯月×日のことでした。私は演者としてライヴハウスに行っており、出演が終わったあと控え室で荷物をまとめていた時のことです。誰かが控え室に入ってきました。ヌッと大男が現れ、神妙な面持ちのまま私の方を見ていました。なんだろうと思っていたら、彼は申し

      • Delusion rocking on vo286

        皆様お久しぶりです。私は八袋光年。 昔ロッキングオンの編集長をしていた妄想をしていた男です。 早いもので私が塀の中にいる間にこのロッキングオンも286回目を迎えました。喜ばしいことでございます。 さて、晴れて娑婆に戻ってきた私は久方ぶりにライヴに行ってきたのでライヴレポです。 今回は高松のドゥバッツと言うライヴハウスに潜入してきました。 というのも、現世に戻るとき迎えに来てくれた、友人の原邦夫からチケットを貰ったことがきっかけです。 彼はチケットを私に渡し、自分の

        • KLOMATIC3

          pm7:30 地下の扉を開けると、パッと紫色の蛍光色が灯る。 地下1階のフロアマスターはLEONと呼ばれる白人系の男性で、真っ黒いサングラスにニット帽を被った長身の男だった。 奇しくも長髪と同じ電子系の武器を操る彼はズムズムと重低音を響かせながら長髪とHi-canonに襲いかかった。 「はっ⁈重力キャンセラーが発動しない!?」 早速のトラブルに長髪は慌てふためく。 「いや、、微量ながらHi-cannonの周りには重低音フィールドが発生している、、、いけるか⁈」

        Delusion rocking on vo288

          KLOMATIC2

          pm1:00 ラヴガールズ地方には既に入っている。 一同は一度トイレ休憩を挟み、軽く食事を済ます。 中々トイレから戻ってこない長髪に便所は業を煮やし、口汚く罵っていた。 再び進行を開始する。 pm3:00 目的地が近くなってき、長髪に罵声を浴びせ続けていた便所男も徐々に寡黙になってきていた、、、 そうしてしばらく経過したあとのこと、、 「おい、長髪、悪かったな、俺も今日は気が立ってん。勘弁したってな」 便所男は、いつもと違う今日の試合について話し始めた。

          KLOMATIC1

          9/17 (日) 天候 曇り 場所 男退 am5:00 早朝、男はカッと眼を見開き起床。 ノートを開き、日程を確認。 付箋を貼った対戦相手のページを開き、入念にチェック。 試合場所をGPS登録する。 冷水を浴び、寒風摩擦を施したのち、尿療法をする。 坐禅を組み、頭をリセットする。 am6:00 納豆を50回かき混ぜご飯に混入。 味噌汁と共にかきこむ。 尿療法をする。 外へ出、巻藁に手刀を繰り返す。 am7:00 電話のダイアルを回し通話。 朝の打ち合わせ。

          L.O.P.E.S.S 【 Lunatic Of Party Endanger Suck Shit 】 狂人がパーティーを台無しにした件について 〜 北極ピアノテロ vol.1〜

          2023/9/7 天候 雨 場所 third stone 実行者 Roiki/lopess 支援金1500yen ―――――――――――――――――――――――――― しとしと、しとしととあめがふる日。 わかりやすい看板がすぐ目に入る、喫茶bar thirdstone。 昼のランチ時と、夜のお酒時、二部制。 週末はライヴもやっている模様。 今日は平日。 店先では機材を運ぶジェホバ2世と、店の店主。 ドアが中々開かず、苛立ちが垣間見える。 気にせず機材

          L.O.P.E.S.S 【 Lunatic Of Party Endanger Suck Shit 】 狂人がパーティーを台無しにした件について 〜 北極ピアノテロ vol.1〜

          L.O.P.E.S.S 【 Lunatic Of Party Endanger Suck Shit 】 狂人がパーティーを台無しにした件について 〜 北極ピアノテロ vol.2〜

          先手を取れず苛立った便所男は執拗に2世に罵声を浴びせながらlopessのリハーサルは進んでいく。 重装備の2世は足を引きずりながら準備をしていた。 それを助けることもなく淡々と自身の準備をする雨男と芋男。 ニット帽の女は既に準備を終え、読書に耽っていた。 準備を終えたチームlopessは控え室へ向かう。 ―――――――――――――――――――――――――― 「ええか、先はとれんかった。まぁしゃあない、お前らがグズなせえや。やけど後の先は取るで。死ぬ気でやれや」

          L.O.P.E.S.S 【 Lunatic Of Party Endanger Suck Shit 】 狂人がパーティーを台無しにした件について 〜 北極ピアノテロ vol.2〜

          L.O.P.E.S.S 【 Lunatic Of Party Endanger Suck Shit 】 狂人がパーティーを台無しにした件について 〜大阪編〜 前編 20230819

          極寒に広がる美しく儚い自然の中で育まれる強靭な魂は、猛烈な空腹を凌駕する底冷えに裏打ちされた不屈の氷塊とも言える。 命は暗澹の中で確実に輝き、同時にそばで暖かく身を寄せてくるそれが、確実な死である事を、私は幼い頃から理解していた。 半ば強制的に洗礼を受けさせられたルーテル協会に掲げられたテトラモルフを表すステンドグラスは、凍えた魂の中で、小さな焔を絶やさず居てくれることを考えると、祖国における宗教観という物はこの国で生きる人々にとって、生きる糧そのものだったように思う。

          L.O.P.E.S.S 【 Lunatic Of Party Endanger Suck Shit 】 狂人がパーティーを台無しにした件について 〜大阪編〜 前編 20230819

          lopess live report vol.0.1 即狂 2023.07.14

          tooniceの玄関口では、既にシン・パンツの姿が確認できた。 地下へと向かう形で広い階段の下に広がるエントランスに据え付けられた長椅子で、彼は見知らぬでかい髭面のおっさんとくっちゃべっていた。 私はどうにも尻の座りの悪さを感じつつ、一歩引いた位置でタバコを燻らせ、二人の話を聞くともなしに聞いていた。 どうにもリハーサルは3時間以上先であることと、髭のおっさんのバンド“七区”のメンバーとシン・パンツが友人であること、二人はこれまで顔を合わせた事があるものの、ニアミスでコ

          lopess live report vol.0.1 即狂 2023.07.14

          lopess live report vol.0 即狂 2023.07.14

          この世界に、或いは神等と呼ばれる人知を超えた人格が存在するとしたならば、私はきっと持ちうる全てを駆使して、それを冒涜し、否定するだろう。 何故なら神とは、崇められるべき象徴であり、それらを成立させるコミュニティに置いてこそ意味をなすアイコンのような存在であり、信仰故に許された事象だからであろう。 逆に言えば、信仰されない神が、何者にも理解されない力を持っていたとしても、その能力に名前はなく、存在そのものにまるで意味がない、路傍の石と変わらない自然現象以外の何物でもあっては

          lopess live report vol.0 即狂 2023.07.14