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KLOMATIC1

9/17 (日)
天候 曇り
場所     男退

am5:00

早朝、男はカッと眼を見開き起床。
ノートを開き、日程を確認。
付箋を貼った対戦相手のページを開き、入念にチェック。
試合場所をGPS登録する。
冷水を浴び、寒風摩擦を施したのち、尿療法をする。
坐禅を組み、頭をリセットする。

am6:00

納豆を50回かき混ぜご飯に混入。
味噌汁と共にかきこむ。
尿療法をする。
外へ出、巻藁に手刀を繰り返す。

am7:00

電話のダイアルを回し通話。
朝の打ち合わせ。
入念に確認を取り通話を終える。
着替え、気合いを入れる。
便所サンダルを履き家を出る。

am8:00

ここから男は敵地へ進行を開始する。
まず、ドライバーを呼び出し運転させる。
巨大な車がうなりを上げる。

そしてビッグストップにて便所男の隠し玉のひとつ、唐辛子と呼ばれる男を拾いあげる。

唐辛子男はその名の通り、唐辛子を栽培している。だがその裏では死の商人と呼ばれ、武器の密輸などをしており、便所男とはビジネスで古くから付き合っているようだ。そして唐辛子は何より本人が武器マニアであり、また自分でその武器を使うことを好んだ。さて、そんなビッグストップの駐車場には様々な銃器や刃物、何に使うのかよくわからない物まで、壮観なほどずらりと並んでいた。

それを黙々と積み込む。みっちりと武器庫になった車は既に後1人乗せるのが限界になっていた。

am10:00

便所が朝に打ち合わせをしていた相手が合流。

「おい、長髪、お前準備できてるやろな?今日みたいな日の為にお前みたいなん雇ってんのやぞ、ちゃんとピーキングできてんやろなぁ?」

長髪は小気味のよい返事をして、踵を整え報告する。

以下を読み上げた

 管理しているHi-cannon M46の体調は良。
 上から状態値 52 54 56 41 52
平均値を大幅に上回る数値をマークしている。
 本日の作戦に向け、3日食事を与えておらず、飢餓状態である。
 その為、狂暴性は極めて高い。
 よって、凸させた場合、一個師団は壊滅可能であると予測される。
 但し、遠隔操作を行なった場合、不明瞭な行動も現れる可能性有。

便所男はそれを聞き、ニヤリと笑う。

「ええやないの、こりゃ俺らがついたときは奴さん全滅しとるかもしれんのぉ、、、」

am11:00

男が率いる部隊は決戦場所であるラブガールズ地方を目指し、移動を開始した。

「俺は仮眠取る。お前らはちゃんとシュミレートしとけや」

男はそう言い放ち、アイマスクをかけ早々にいびきを掻き出した。

Zzz...

以下、唐辛子と長髪の会話。ドライバーも。

「「あ、お久しぶりです」」

髪「今日、どんな感じなんですかね?私初めて行く場所なんですけど、、、」

唐「いやあ、私も初めてでして、、、ハハっ」

ド「男退(おとどけ)、それは男たちが夜な夜な凌ぎを削る場所。地下に通ずる扉から始まり、B1から挑戦者たちをことごとく血の池へ沈める罠が仕掛けられている。現在確認されているのはフロア4まで。それぞれ管理するマスターがおり、彼らを倒し鍵を入手しなければ次の部屋へ進むことはできない」

「「おぉ〜」」

「「なるほどです」」

長「あ〜、だから今回Hi-canonを使う感じなんかー」

唐「あ〜、長髪さん、canonシリーズの管理してらっしゃるんですよね、実際どうなんです?」

長「いやぁ〜、ボチボチです。まぁ数値の調整は大変ですね。とはいえそれが私の仕事ですからね〜(笑)」

唐「なるほど〜、実際似たような仕事なのにそちらはかなり専門的ですよね。私ももう少し勉強すればよかったんですけど、なにぶん生物系の兵器はあまり得意ではなくてですね〜」

長「いやいや何をおっしゃりますか、唐辛子さんとか武器のエキスパートじゃないですか、私みたいなニッチな仕事と比べるもんじゃないですよ。まぁでもいずれお仕事で絡めたらいいですねえ」

唐「そうですね〜。機会があれば是非〜」

「お前らペチャクチャやかましいんじゃボケェ‼︎」

前の座席から怒声と中身の入った缶を投げつけられる2人組。それ以降沈黙を保った車はラブガールズ地方、マウンテン都市へ直進して行った、、、

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