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Delusion rocking on vo286


皆様お久しぶりです。私は八袋光年。

昔ロッキングオンの編集長をしていた妄想をしていた男です。

早いもので私が塀の中にいる間にこのロッキングオンも286回目を迎えました。喜ばしいことでございます。


さて、晴れて娑婆に戻ってきた私は久方ぶりにライヴに行ってきたのでライヴレポです。


今回は高松のドゥバッツと言うライヴハウスに潜入してきました。


というのも、現世に戻るとき迎えに来てくれた、友人の原邦夫からチケットを貰ったことがきっかけです。


彼はチケットを私に渡し、自分の代わりに行ってきてくれないか?というのです。


私はピンと来ました。ははぁ、またこいつは何かやらかしてそれを私に押しつけようという腹づもりだな、と。


しかしわざわざ引き取りに来てもらった手前断れない。私は快く了承しました。


、、、


原邦夫、彼との出会いは某老舗のブルセラショップが始まりで、まだ私が女子高生ハンターになる以前の話でありました。


原邦夫は当時既に貫禄のある風貌を呈しており、そのブルセラショップでは新参者だった私は少したじろいた記憶があります。


原邦夫は静かな声で


「マスター、今日はいいの入っているか」


と尋ねていました。髭もじゃの店主は無言ですっと一枚のブルマをカウンターに出します。


「ゆかり、20年ものやな」


店主がニヤリと笑うと、数本歯が欠損しているのが伺えました。


「テイスティングしても?」


店主はどうぞと手を上げます。


原邦夫はソッとブルマを取り、肌触りを確かめ、一嗅きしました。


「いいブルマだ。頂こう」


そして原邦夫は懐から封筒を取り出して店主に渡し、店を後にしようとしていました。


そこで原邦夫は私に気づきます。


「見ない顔だな。ここは初めてかね?我々は新しく開拓する挑戦者をいつも歓迎している。私は原邦夫という。この界隈では[千年殺し]という名で通っている。熟女専門ではあるが、一応幼女から手広く知識は揃えている。なんでも聞いてくれ」


この男は信用できる、と確信した私は自分の身の上話を打ち明けました。家業で写真をやっていること、それがきっかけになり女子高生の下着を熱心に撮影したこと、父親が不倫や売春で会社が駄目になったこと、気付けば涙を流す私の肩を原邦夫はしっかりと掴んでくれていたのです。


その出会いで私は新たな道を開拓し、実に10年近くお務めすることになるのであります。


さて、そんな彼は千年殺しだか千匹蚯蚓だが知りませんが表立ってはきちんと仕事をしており、新たな顧客を掴む為に音楽業界に出入りしておりました。


その中でセブンスシンザアヌスというバンドをやっており、撮影を兼ねて私はよくライヴを見に行っていたものです。そして流れでレポートを書くようにもなりました。最もvo25〜285までは獄中で書いたためそのほとんどが紛失してしまったのですが、、


原邦夫はブルセラ界隈では重鎮として名を馳せていたものの、その過激な内容で音楽活動をしていた為どうにも周りの評判は優れず、常によからぬ噂が立ち込めていました。


そこで今回の話に戻ります。


「原くん、ライヴに参加するのは勿論構わないんだが、今回は何をやらかしたんだ?」


私はエコーを吸いつけながら原邦夫に質問すると、彼はバツの悪そうな顔をしながら喋り出しました。


「、、、まぁ、色々あるんだけどよ、実は、、、」


要約すると、このようなことでした。

今回ライヴを見に行くバンドに原邦介も何度か参加していたみたいです。最初の内は我慢していたみたいですが、すぐに利かん坊が我慢できなくなりバンドと関わった女性を片っ端からディルドを持って追っかけまわした、そういったことのようです。


そしてバンドに近しい女性にも


「先っちょだけでいいので!!」


と尻の穴目掛けてディルドの先端を捩じ込もうとしてバンド内の長の堪忍袋の尾が切れたそうな、、、


「それは原くんが悪いね」


「そう、合わす顔がねえんだ」


「あ、その女性にインタビューはしてかまわないか?」


「それは、、、好きにしろよ」


原邦夫はやるせなさそうにそう答え、連絡先を教えてくれました。


「それから高松に行って困ったことがあればコイツに連絡してみてくれ。話は通しておく」


そう言って原邦夫はp2という汚い文字と電話番号が書かれた紙を渡してきました。


そして私はネオ高松に向かったのです。


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