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読書メモ:2019年9月
9月に読んだ本から、いくつか紹介していきます。
>>> 良かった本、面白かった本はこちらをご覧ください。
とても丁寧に、余すところ無く記そうとしている姿勢が好感の持てる一冊。何度も読み返すことになりそう。
前から気になっていた本、ようやく読めました。
正直なところ、あまり新しい発見はなかったです。
「だよね。そういうことを僕はやってきたんだよね」という確認ができた、という点では得るものもありました。
阪急鉄道の小林一三さんが「駅前」という商品を開発したこと、住民たちの余暇も開発したこと、
このあたりはとてもおもしろかったです。
小林一三さんについて、もっと調べてみようかなと。
居酒屋業界は浮き沈みの激しい業界だ。一発、ヒット業態を開発し、3~5年で30~50店舗も展開すれば、株式上場も夢ではなくなってくる。
外食産業はIT産業と並んで、ベンチャースピリットが発揮できる世界だ。
どう考えても経営が大変そうな居酒屋が、次々と生まれる理由が、この説明でよくわかりました。
非常に示唆に富む内容なのに、「ちゃんと書きすぎている」からこそ、勿体ない本になってしまっている典型。
新書という形態を考えると、「第3部 タレントを活かす仕組み」だけで一冊にしたほうがよかったと思う。
勝者に4倍賭けする人や長期的視点に立つ人が有利なようにカードは並べられている。初めは損をしても、大きな勝利はプロセスの終わりにやってくることに気づく自己認識のある人たちが有利なように、カードは並べられている。 (p.294)
投資家、起業家に限らず読んでおいて損はないと思う一冊。
もうちょっと薄くていいと思うけど… (翻訳書だから仕方ないか)
流し読みした程度なのですが、力作であることが伝わってきます。
教職課程で「教育格差」を必修に、という提言は納得。
巻末の「おわりに」が、エッセーとして読んでも大変面白いです。
『誰がアパレルを殺すのか』を読んでいたので、これといって新しい知見が得られたという印象はありませんでした。
ほう!と思ったところをメモ
プラットフォーマーがM&Aで既存のコンビニを傘下に収め、ある日突然、(リアル店舗の)直接的な強豪となる可能性も
90年代から2000年頃にかけて裏原で行っていたようなことがいま、デジタル上でおこっている。
僕は常々、「メディアビジネスは、もう伸びないけど、コンテンツビジネスは、まだまだ広がる」と言っているのですが、
それを再確認させてくれる本でした。
出口弘はコンテンツ産業のモデルをハリウッド形と日本型に分類している。
日本型は、作品制作に受け手(消費者)の意向がすぐに反映する「共進化型の超多様性市場」と位置づけている。(p.140)
以前お世話になったことのある柳瀬博一さん(元・日経BP、現・東行工業大学教授)が登場していたので読んでみました。
常に「いろんな雑誌を作っては、大成功したり潰したりしてきた」歴史が、いい意味でトライ&エラーをいとわない社風を熟成していて
納得な反面、
現在、出版社に必要な「新たな事業を立ち上げること」においては、
かつての「どんぶり勘定」で取りあえず始めてみっか的な姿勢が
悪い方向に向かっているとも感じています。
こちらも、以前お世話になった方の出版社から出た本なので買ってみました。
赤坂の書店「双子のライオン堂」竹田信弥さんと、近々とある企画で打合せします。
本のタイトルがすてきだな、と思いました。
雑感のメモになってますが、
また折を見て追加してみようと思います。
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