自分のプラットフォームを持っていない作家は生き残っていけない

『ベストセラーはもういらない ニューヨーク生まれ 返本ゼロの出版社』秦隆司・著(出版社:ボイジャー)
を読みました。

期待していたような内容ではなかったのですが、
ジェフ・ジャービス氏の下記の言葉に、このタイミングで、久しぶりに再会できてよかったです。

「ジャーナリストや作家は第一に自分のコミュニティ作りから始めなければならない。
返事や更新などネット上で使う時間を無駄と考えずに、ジャーナリストや作家である前に自分の声を聞いてくれるコミュニティ作りに熱心であるべきだ。
自分のプラットフォームを持っていないジャーナリストや作家は今後生き残っていけない」


ジャーナリストや作家だけでなく、
編集者も、キャラクターも、
同様だと思います。


その他、気になったところメモ。

■インプリントの形 2パターン
1.インプリントと母体の出版社は同一組織
2.インプリントの編集、営業、経理などが別組織として成り立っている。

■アメリカ出版業界 2016年総売上高 262億4000万ドル。出版された冊数は27億冊

■「『売れる作家』の作品に多額のアドバンスを支払い続け、大量に印刷して大量に配本する。そうすれば、いつかは大ヒット作が出る」というのが、アメリカ出版界のメンタリティにある。
潤沢な資金がある大手出版社だけが実現可能なギャンブルだ。

■バイヤーたちは「シェルフ・アウェアネス(Shelf Awareness)」という出版業界専門のニュースレターをいちばんの情報源にする
https://www.shelf-awareness.com/


amazonの買い切り方針が発表されたり、
ますます激動の出版業界、
荒波を楽しんでいきたいですね。


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