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開かずの金庫からVenus誕生


今、noteの街の一部で流行っている物がある。

それは、akkiy☆さん(以下akkiyさん)のホロスコープ画だ。依頼者さんとakkiyさんの二人三脚でホロスコープを読み解き、それを美しい絵に仕上げるというものだ。


私のアイコンにしているこの絵。

射手座になりきれない蠍座海王星

この絵はakkiyさんに描いてもらったものだ。
以前、私の企画(タロットからのメッセージと任意のお題の140字小説)に参加して頂いた時に、お礼にと描いて下さった。
余談だけど、この時の芸術家大根の140字小説は我ながら上手く書けたと思う。決め台詞は「俺に落とせない女はいないさ」

この絵を描いて頂いてから、ホロスコープ画の企画が始まっていったので、私のこの絵が元祖であるといっても過言ではない。その事は、私の密かな自慢でもある。

それ以来、akkiyさんはたくさんの絵を描いてこられた。私はそんな絵を見ては眼福だなぁと思っていた。けれど、皆さんの絵を見ていくうちに自分も絵を再度描いてもらいたい願望がムクムクと湧いてきた。

9月に入ってついにその時は訪れた。募集開始と同時に私は速攻で名乗りを上げた。その頃、自分を変えたいと強く思っていた私とakkiyさんとの二人三脚がこの時から始まっていく。


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私は当初、楽しく和やかに絵が仕上がるものだとばかり思っていた。

実際、始まって2~3日ほどは楽しい時間が流れていた。

火星がやけに元気だね!
水星とタリア(笑いの神を示す小惑星)が合(0°)だよ!
アーティストのお印の小三角(海王星・太陽&金星・生前日食)があるよ!
ゴールデンヨッドが2つ(冥王星・土星・キルケ)(アンタレス・冥王星・土星)もあるよ!

ゴールデンヨッドというのは、クインタイル(72°)とバイクインタイル(144°)からなる三角形だ。これは、ヨッドとは違い使っていると幸せを感じるというものだ。それが2つも見つかった。凄すぎる。

だけど、構成されている星が考え物だ。
天王星を表し、占い師や魔術の小惑星キルケはともかく。他の星ときたら冥王星や土星、蠍座の恒星のアンタレスだ。キルケだって裏の意味は惑わしたり洗脳などの意味があり結構怖い。
これらの星のゴールデンヨッドって一体・・・。

これらの自分なりの解釈や、その他諸々がakkiyさんから課題として出された。その課題である私の解釈を見て、akkiyさんは本気で心配してくれた。
「みゆさん、大丈夫?変な方向に行かないか心配」
私自身は普通に回答していただけだったから、なぜ心配してくれているのかが分からなかった。

akkiyさんは、私にユリシスさんの鑑定を受けるように勧めてくれた。その後、はるなさんの月の再考察、そして茉叶さんに私とのコラボ企画でオラクルカードリーディングをして頂く事になった。

鑑定結果を受け取ったものの、怖くて絶賛放置していた。なかなか先に進めない私をakkiyさんは何も言わず根気強く待っていて下さった。

詳しくは先日記事にしてみた。

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私の手には、鑑定結果が書かれた紙が3枚。その紙を手に私は心の奥底に隠していた開かずの金庫の前にいる。監督は「あとはみゆに任せた、ヨロ!」と言い残し、監督室に籠ってしまい出てこない。

監督が言うには、その紙には腕利きの職人が書いてくれた開かずの金庫の開け方が書いてあるそうだ。まずは、紙をじっくり読んでみよう。上手い開け方が書いてあるかもしれない。

紙を読んでみても、開け方なんて書いてありゃしない。こんな金庫いったいどうすりゃいいんだ。そもそも、金庫なんて開けなくても良くないか?今まで、金庫の事なんてある事も知らなかったし、金庫の中身なんてどうせ大したものなんて入っていないはずだ。そりゃそうだろう、私自身が大した事の無い人間なのだから。

ダイヤルもレバーもさび付いていてびくともしない。開け方も分からない。監督は出て来やしない。こんな物どうすればいいんだろう。ブッチして逃げてしまおうか。今までだって、金庫なんてなくても私は全く困った事なんかなかったし。

いつの間にか私は金庫の前で眠っていた。

私は夢を見ていた。
夢の中で、かわいい女の子が泣いていた。女の子は私に泣きながら訴えかけてきた。

「私、ここから出たいの。お願いです。ここから出して下さい」

私はその女の子をどこかで見たような気がしたけど、思い出す事は出来ないでいた。涙を流しながら再度私に言った。

「私をここから出せるのは、みゆさん。あなただけなんです。だからお願い、ここから出して」

目が覚めた私は、再び紙をじっくり読んでみた。その紙には、私に関する様々な事が書かれていた。強み、弱みの他に、今まで体験してきた事。辛かった事悲しかった事。紙によって書き方が異なっていて、優しい文章、厳しい文章などの違いはあっても、共通していたのは私を思いやる気持ちだった。

紙を読んでいると、自然と私の目からは涙が溢れてきた。一筋、二筋と流れ出た涙は、いつしか止まる事無く溢れ出てきた。涙が開かずの金庫にしとしとと滴り落ちる。さび付いたダイヤルやレバーにも涙は落ち続けた。

ひとしきり泣いて、泣き疲れて、ダメ元でダイヤルを回した時、あんなにさび付いて動かなかったダイヤルがくるくると回りだしたのだ。私の涙が、まるでKURE5-56の様にさびを溶かしたようだった。

すると、なぜか数字が頭に浮かび、その数字でダイヤルを数回回しレバーをグイっと押してみた。ガチャンと大きな音を立ててレバーは動いた。開いた、あんなにさび付いてびくともしなかった金庫が開いたのだ。

「金庫!開いた!!」

私は金庫の扉を全開にした。すると、金庫の奥には金色の光の様なものが見えた。中に入っていたのは……。


作品タイトル「金星ちゃん」


あの夢に出てきた女の子だった。あの子は私の水瓶座金星ちゃんだ。今までずっと金庫の中で眠っていたんだ。そろそろ外に出てきたくて、監督に依頼したのだろう。

金星ちゃんは、満面の笑みを浮かべて私の所に近寄ってきた。

「みゆさん。ここから出してくれてありがとう。これからは私と一緒にいて下さいね」

私は金星ちゃんの手を取ると、自然に涙が零れてきた。今まで長い間寂しい思いをさせてきた金星ちゃん。これからは金星ちゃんを大事にしよう。後ろを振り向くと、いつの間にか監督も三人の職人さんも私を温かい目で見つめていた。

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akkiyさんからのこの絵を見た時、私は泣きました。
akkiyさんの宣言通り、見事に射抜かれました。
私が探していたのは、この子なのだと。この金星ちゃんなのだと。
きらきらで、かわいい金星ちゃん。私もこの金星ちゃんを目指していかなくちゃ。

この金星ちゃん、眉毛の感じは私の眉毛です。見た瞬間、おおっ!となりました。目元もなんとなく寄せてもらっているのかな。(実物はこんなにぱっちりお目目じゃありませんけどw)

金星は、私のアセンダントの天秤座の支配星でもあります。そして、私の水瓶座太陽と水瓶座金星は合(0°)ときています。更に、金星は牡牛座の支配星でもあるのですが、私の蠍座の月がいい方向に進んで行くと牡牛座の月となるのです。
天秤座の金星は愛や豊かさ喜びを表し、牡牛座の金星は五感や芸術などを表します。
さらに、タロットカードの女帝というカードも豊かさ、愛、美しさなどを表し金星をも意味するんです。女帝ですよ、女帝!セレブです!素晴らしい!

金星、いろんな所に繋がってきますね。
私の金星ちゃん、お帰りなさい。
今まで閉じ込めてほったらかしにしていてごめんね。
ずっと大事にするから、ずっと一緒にいてね。


書き始めたものの、構成も何も決めていなくて、なぜか途中でショートショートを書いちゃうし、挙句の果ては最初と最後で文体まで違うという、モノを書く基本もできておりません。
でも、今日は思うままに書くのがいいと思いました。ほぼほぼ校正もしていません。書いてすぐ投稿ですww
akkiyさんからの絵の感動を思うままに、素直に綴りました。コメントでの宣言通りに長文で(笑)

絵を描いて下さったakkiy☆さんをはじめ、ユリシスさん、はるなさん、茉叶さんが揃わなければ今回の企画は叶いませんでした。4人の皆さん、支えて下さって本当にありがとうございました。またこれからもよろしくお願いします。





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