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ページをめくるたびにときめくキモチは少女のままで(読書感想文・長文注意)


みゆです。

今回は本棚から本を引っ張り出すシリーズです。
下書きにタイトルだけ1年以上入れていて、熟成しまくっています。ようやく書く気になりました。

今回、感想文を書く本はこちらです。


この本は、80年代のファンシーグッズをまとめたものと少女向けの雑誌(マンガやファッション)の広告をまとめたものです。筆者のゆかしなもんさん80年代への愛情とリスペクトがとても感じられる2冊の本です。

同世代の皆さんが読むと、懐かしくてこの本をつまみにいくらでもお酒が飲めるくらいのとても楽しい本です。ちょっと煮詰まっていたり、お悩みで頭が一杯になった時に読んでみるのもいいと思います。いい気晴らしになること間違いなし!なのです。

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あれは小学校の5年生か6年生の時の事。体育の時間か休み時間か何かの作業の時か。運動場の片隅でクラスの女子たちとこんな話をした事がある。たしか、キティちゃんやキキララなどの自分の好きなキャラクターは何かという話をしていた流れだったと思う。

「ファンシーショップっていいよね」
「サンリオ商品ってかわいいよね」
「将来大きくなって、お金持ちになったらさ、お店のサンリオ商品みんな買いたいよね!」

あの頃の女子の夢のひとつは、大袈裟かもしれないけれど「かわいいもの」をたくさんたくさん手に入れる事だったような気がする。

だけど大人になると、多少のお金は手にするようになったものの、その頃にはもう「かわいいもの」はあまり欲しくなくなっていた。

月日が流れ、私には娘ふたりが産まれた。彼女たちが幼稚園に入る頃、私はまた「かわいいもの」との再会を果たす。その時お店に並ぶ「かわいいもの」を見た私は、自分がかつて欲しかったファンシーグッズの事を思った。こんなこじゃれたものじゃなく、もっとベタな「かわいいもの」が懐かしくてならなかった。

それからさらに月日は流れ、私は偶然にこの2冊の本を見つけ、速攻で買う事にした。私の手元に来た本は、一気に私を80年代の少女に戻していった。

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まずは、ガーリーデザインコレクション
これは、80年代のファンシーグッズがキャラクター別やアイテム別に載っている。載っている1200点以上のファンシーグッズは全て筆者のゆかしなもんさんの私物というのだから驚きだ。

パラパラとめくるだけでも懐かしくてたまらない。好きなキャラクターに奇声を上げ、さらに自分も持っていたものを見つけては奇声を上げ、傍から見るとバカみたいだろうなと思いながらも奇声は止まらなかった。

本に載っているものの中から、私が好きだったキャラクターをいくつか挙げてみようと思う。

  • パティアンドジミー(サンリオ)

  • タキシードサム(サンリオ)

  • ザボードビルデュオ(サンリオ)

  • けろけろけろっぴ(サンリオ)

  • ストライプス(ソニー・クリエイティブプロダクツ)

  • ロンリーリトルフォックス(コクヨ)

  • レモンヴィレッジ(学研)

  • ヘルシーモーモー(サンエックス)

  • オサムグッズ(コージー)


パティアンドジミー
タキシードサム
ザボードビルデュオ
けろけろけろっぴ
ロンリーリトルフォックス
レモンヴィレッジ
ヘルシーモーモー
オサムグッズ
ストライプス
私の私物


他にもたくさんあるのだけど、挙げていくのはキリがない。
私にはいくつかファンシーショップの行きつけがあり、お小遣いを貯めては少しずつ買っていった。小学校の規則で子供だけで校区外には行ってはいけなかったけど、そんなものは無視して自転車を飛ばし少し遠くのお店にも行っていた。

中学や高校になると、いろいろなアイテムを好きなキャラクターで揃えたりもした。「かわいいもの」を使っていると気分が上がった。友人たちと「かわいいもの」を見に行ったりするのはとても楽しい時間だった。

そして、アイテム別ではノートや鉛筆、消しゴム等の他にもいろいろなものが載っている。中でも胸が熱くなったのは、面白メモ帳、ティッシュ、絆創膏だ。

面白メモ帳の事は、この本を見るまで忘れていたけど本を見て思い出した。私はこういう面白系のものも好きだった。それは、アンケート風であったり、新聞風、雑誌風など様々なパターンのものがあった。

面白メモ帳とはちょっと違うけど

ティッシュは、サンリオやその他の物もかわいくてたまらない。中身にも色がついていたり絵が描いてある。さらにいい香りがするものもあった。本当にかわいすぎて、使うのがもったいなかったりした。さらに、友人と1枚ずつ交換するのも楽しかった。

絆創膏もかわいいものがたくさんあった。当時は絆創膏はケガをした所に貼る訳ではなかった。ケガをした所には普通の絆創膏を貼っていた。
かわいい絆創膏は、通学かばんや缶ペンなどにシール代わりに貼っていた。本当にかわいかったし、絆創膏も友人と交換したりした。これも、やっぱり使うのがもったいなかった。

あとは、手鏡やくし、缶バッジなど懐かしい物がたくさんだ。なんと少女用のハウツー本まで載っているではないか!
お菓子作りに手芸やポプリの本まである。ポプリの本は、なかよしに載っていたマンガのせいだろう。但し書きを見てみると、ポプリの本の出版社はやはりなかよしと同じ講談社だった。

そして、このハウツー本の極めつけは占いおまじないだ。やっぱり、昭和といえども小学生の頃から恋を成就させるためのおまじないは大事な女の子の儀式だったんだと思う。もっとも、その効果があったのかどうかは謎のままだ。これは、サプリの広告などに小さく書いてある「効果は個人的な感想です」というようなものだろう。まあ、こういう事は占いをする私が言うのはいかがなものかと思わない事はない。

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お次は、雑誌広告コレクションだ。
りぼんなかよしをはじめとしたマンガ雑誌、セブンティーンオリーブなどのファッション誌、そういった少女が読む雑誌に載っている広告がぎっしりと詰まった本だ。

たかが雑誌広告、されど雑誌広告。実際にその雑誌を読んでいた時は何とも思わずに、むしろ読み飛ばしていたりした。ところが、こうやって本になったものを見ていると、こちらも懐かしくてたまらない。見ると、気分は一気にあの頃に戻って行く。

広告は、お菓子、おもちゃ、文房具、コスメ、ファッションなど多岐にわたる。

広告に載っているものを見るのも懐かしいけど、その広告モデルを務めるアイドルを見るのがもうたまらない。
デビュー間もない頃の菊池桃子さん、西村知美さん、酒井法子さんなどなどの可愛いアイドル達。そんな彼女たちの広告は、やっぱりコスメ関係が多い。それを見ては、購買意欲がとても湧いていたような記憶がある。

お菓子の広告では、これよく食べていたなと思い出すものも多い。
グリコのスカイミントキティランドカネボウの面白チョコシリーズなど書いていくとキリがない。やっぱり少女とお菓子は切っても切れないものなのだ。だけど、さすがにポテトチップスなどの広告は載ってはいなかったみたいだ(ポテチは日頃バリバリと貪り食っていたものだけど)

サンリオやその他のファンシーグッズや文房具の広告は、見るたびにやっぱり奇声が上がる。この辺りの広告は、上の本のファンシーグッズとも重なるものがある。
欲しかったもの、持っていたもの、たくさんの「かわいいもの」は一気に10代の頃の10年間を思い出させる。この10年間は10歳と19歳の私では別人のように違っていると改めて思う。この10年間は他の年代では考えられない程の変化を遂げる時期なのだ。まさに子供から大人になっていく10年間だったんだなと今更ながら思う。まさかファンシーグッズでこんな事を思うなんて思ってもみなかった。

ファッションやコスメの広告も胸熱だ。中学や高校の頃の私が欲しくて興味がありまくったものたち。
特に私が反応しまくったのは、キスミーのパステルシリーズの色付きリップエドウィンのサムシングというジーンズの広告だ。
キスミーのリップはパステルピンクとパステルパープルが好きだった。高校の時にパステルパープルが出てきてからは、高校時代はずっとそれを愛用していた。
サムシングのジーンズは好きで、色や形違いで何本か履いた。リーバイスも好きで履いていたけど、たしかサムシングの方がお財布に優しかった気がする。

あと、アサヒシューズのCOREという靴のシリーズ。ちょっとこじゃれた運動靴というかスニーカーだ。これは、広告を見てしまうと懐かしくてむせび泣くレベルかもしれない。中学の時、履いた事があるのを思い出す。今見ると、ちょっとダサいと思ってしまったのはここだけの話だ。

おもちゃは、小学校の時を思い出す。
ここに載っている物は、おはようスパンクドクタースランプなどのマンガのキャラクターのおもちゃ、おりひめなどのハンドメイド系のおもちゃ、ゲームなどだ。
ああ懐かしい。当時の私は、キャラクターのおもちゃも好きだったけど、ハンドメイド系のおもちゃが好きだった。いくつか誕生日に買ってもらった事がある。うちにはサンタさんは来なかったので、クリスマスに何か買ってもらった事はあまりなかったように思う。

そして、やっぱりあの広告も取り上げられている。
それは・・・サン宝石日ペンの美子ちゃんだ。もう、この2つは雑誌界の二大広告だと思っている。他にも、Dr.キャツボーという怪しげな学習用機械やワセダ速記の通信教育の広告も載っていて、ちょっと笑ってしまった。
そうそう、昭和の雑誌広告にはこういう怪しげなグッズや通信教育の広告が付きものだったのだ。

80年代の思い出がギュッと詰まった本の感想を書いてみた。どうも、感想というよりも私の思い出話を延々としてしまっただけのような気もする。しかも、まだまだ語り足りない。だから、きっと私はまた80年代の事を記事にするのだろう。

同世代の女子のみなさんには、ぜひこの本を手に取り奇声を上げて欲しいという思いを込めて一旦書き終わる事にする。



今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪




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