見出し画像

制服のスカートを折って履きたかった高校生時代。

高校生になればスカートを膝上まで短くして、
彼氏と自転車で2ケツで帰って、デートして。
部活も頑張ってキラキラな学生生活を送れると信じていた。

”信じていた”、中学3年生までは。

現実は
部活で入った吹奏楽部のルールでスカートは折るの禁止。
中学生から付き合っていた彼に浮気される。
大学に行くのに学力が足りなくて、
部活を20時までやって21時に帰宅して22時から家庭教師。

23時から学校の課題をやって、
次の日は6時半の始発の電車で学校に行って、苦手な数学の勉強をした。

昼休みは部活の自主練。

あー、もうしんどかったー。
当時はがむしゃらで気づかなかったけど。

「しんどい」って認めてしまったら、
張り詰めてた糸が切れて全部壊れそうで言えなかったけど。

大人になって自分は夜型の人間で、朝は苦手な体だと知ったよ。
最近、毎朝起きるのはam10時前後。
そんな人間が高校時代はam6時前に目覚ましかけてたんだ。


「なんでスカートは折ってはいけないの?」
その答えはいつも決まっていて、先生たちは口を揃えて言う。

「校則で決まっているから」。

先生、それ答えになってるのかな?
わたしが聞きたいのは
”なぜ”校則で決まっているの?
という部分だったんだよ。

スカートを折ることは誰かに迷惑をかけることじゃないし、
誰かを傷つけるわけでもない。
ファッションは自分を表現するツールの1つ。
なのに、どうしていけないのか?
表現の自由はないのか?
そんなめんどくさいことを脳内で考えてる高校生だった。

考えても仕方がないことを考えて考えて…
それでも納得できる理由が見つからず3年間が終わった。


他の人はどう感じていたのかわからない。
その校則がある学校に行ったのも自分だ。

でも、その「ちょっとおかしくない?」という違和感は
わたしの中で大人になった今も大事に育てられている。

生きていく中でそういう違和感にたくさん出会った。

疑問を持たずに従える人間だったら
どんなに生きるのが楽だっただろう。

素直に、はい。わかりました。って
言える人間に生まれたかった。

わたしは納得できないことには「はい」と言えない。

世の中にたくさん疑問があるし、
それと出会うたびに自分は世の中でうまく生きられるのか?と
自問自答しては無力感を感じた。

無理だよなー。
こんな人間わたし以外にいるのかな?

そんな孤独感とともに。


MIYU

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?