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写真のタイトル付け雑感『○○○を×××××する』

「写真を展示したりブックにするには
 タイトルやキャプション、説明文ってのが
 必要なんだよ」

って先生に言われても、
どんな言葉をつけて良いんだか
サッパリ分からなかった
写真専門学校時代。

「大御所じゃないんだから
 【無題】は辞めてね」

【無題】

「スナップの写真に【ストリートスナップ】
 花の写真に【花】って安易なのもナシでね」

【ストリートスナップ】
【花】

ふ~~~む、
なるほど、よう分からん笑

分かったような
分からんような、なので
何となくタイトルを先に決めて、
そこから逆算で撮ることも多かった。

困った時には
とても役立ってくれる便利グッズ
「○○○を×××××する」
で逃げてきた笑

例えば、、、

【静を留める】

【闇を待つ】

【距離を喰らう】

ハッキリ言ってしまうと、
どうとでも解釈できる、
幅や奥行きが広い言葉を
組み合わせることで
どんな写真を選んでも
「それっぽく」成立してしまう。

【静を留める】
【闇を待つ】
【距離を喰らう】


写真に付ける言葉に
正解も不正解もない。

1.写真の中にあるポイントから
  「キーワード」を拾う

2.写真の「手前」や「先」にある
  ナニカを想像させる

3.写真と全く関係のない
  言葉をチョイスする

【朝を注ぐ】

「朝」を何と定義するか。

「注ぐ」は誰が、何を注ぐのか。

「朝」「注ぐ」両方使っても良いし、
一つだけをキーにしても良い。

【無を掴む】

「掴む」で片手袋は直接的すぎるだろ……と言う訳で普通は却下ですが、あえて。

【噂を連ねる】

言葉を落とし込むためには
写真の中の情報量を
コントロールする必要がある。

たとえば、「赤」をキーワードにするためには
他の色はなるべく排除しなければならない、とかね。

でも、こればっかりやるのではなく、
写真からタイトルを付ける作業も忘れずに。

写真と言葉の両方と仲良くしていると、
撮る前や撮った瞬間に、
「あ、コレは【赤を譲る】だな……」
と降りてくる時もあるでしょう、きっと。

【感覚を冷やす】

【空を揺らす】

【生を抱く】

【線を終わらせる】

どの言葉に
どの写真がフィットするだろうか??


体言止めになる逆パターンも
使いやすいオススメ便利グッズ。

「×××××する○○○」

【仄めかす光】

【見つめる闇】

【終わらせる明日】

【病める悪意】

【逆らう青】

【委ねる現実】

【重ねる血】

【つぶやく脈】

【諦める美】

参考書になるものはあるが
正解はどこにもないので
とにかく圧倒的な量の
インプットとアウトプットを
繰り返すことが必要となる。

何かと時間もお金もかかる世の中
コスパだタイパだと
求めるのも良いのだが、、、

すぐに答えが出るものは
すぐに陳腐化してしまう。

写真力も語彙力も
地道に向上させて整える。

どんな家や巨大なビルでも建てるように
土台をシッカリさせておくが吉でござんす。


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