見出し画像

午前中で終わる学校11

~型破りを型破る~

世界中の皆さんへ

僕のつくりたい学校は
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」
をすべての授業で大人が意識している学校です。

0の章(あきら)「絆は排他を生む」⑩~足並みを揃えられなかった「みやしー」の生き方より~

「応える」の続き

「応える」の基本は『あいさつ』『声かけ』
『あいさつ』を考えることも世界平和

存在に気づく 声をかける 見る お辞儀をする 笑顔を送る 寄り添う・・・
『あいさつ』のカタチは多様でいい。
その多様なカタチのすべてが 世界平和につながる。大事な学び。
そして、自己コントロールの練習。

子どもたちとの「あいさつ&声かけ学び」スタートの問いかけ方の一例

~みやしーバージョン

その1【実験】
★「実験」という言葉に子どもたちは興味を示します。うまくいったり、いかなかったり。でもドラマが生まれたり、やがて、自分の中にも変化が生まれたり・・・実験した後のリフレクション(振り返り)が大事★

「登校中に出会った地域の方に『おはようございます』を言ったら、どんな反応があるか実験してみて。そして、明日の朝の会でレポートし合おう。」

「次は、校内で出会った先生方に立ち止まってお辞儀してから『おはようございます』を言ったら、どんな反応があるか実験をしてみよう。そして、明日の朝の会でレポートし合おう。」

「次は、『おはようございます』に『〇〇先生』や『〇〇さん』と名前を付け足してみたらどうなるかな。これまた、実験。明日の朝に振り返りを!」

「次は、『おはようございます』に、天気のこと、行事のこと、『いつもありがとうございます』などを付け足してみよう。」

そして、ここまでのプロセスで、
「次は、どんな実験しようか?」・・・って言わなくても、子どもたちから次のステップが生まれてくるはず。


その2【勝負】
★「挨拶」は勝ち負けじゃない!のは、いずれ分かる。スタートは楽しく★

「『挨拶』という文字には『相手の不意をつく』という意味が含まれているので
先に気づいて『挨拶』できたら勝ちだね(笑)」


その3【かっこつけ】
★後輩の手本になる、学校に旋風を巻き起こす、ドラマの主人公になる・・・子どもたちにとって、かっこよさは、大きなモチベーション★

「朝会などの後で、体育館を出る時や、給食の時に給食室に行った時に、一度振り返って、体育館内や給食室内にお辞儀して『ありがとうございました』ってやったら、かっこよくない?アスリートみたいでしょ。できる人、やってみて。」

「あいさつを変声や大声で言ったり、やたら繰り返したりするよりも、小さな声で言ったり、ゆったり言ったり、お辞儀だけしたりする方が、難しいよね。たぶん、小さい子にはできないよね。難しい方にチャレンジした方がかっこいいぞ。


その4【社会貢献】

★世の中のためにできることは「募金」や「ボランティア活動」だけじゃない★

①君たちが、地域で誰かにあいさつをする。     

②その人が元気になって『いい子たちがいるなあ、教育に関する税金負担もいいね。』って思う。 

③その人が会社で気持ちよく仕事して会社の業績が上がる。

④多くの法人税が自治体に入り、地域がさらによくなる。 

⑤その人が対応した顧客まで元気が伝染する。 

⑥その人の給料も上がり、気分も上がり、家族が幸せになる。 

⑦そんな人たちの集まりで、ハッピーな国になる。

「みんなのあいさつや声かけが、世界を変えるよ!」


こんな、チャレンジを繰り返しているうちに、子どもたちは「あいさつ」「声かけ」の価値に気づきます。「あいさつ」「声かけ」をする気持ちよさ、自分の変化成長に気づきます。そして、自分たちの行動がいつの間にか学校や地域に広まっていることに気づきます。自分たちの中に誇りが生まれたことに気づきます。

僕のクラスはいつも校庭体育の時にはプレー中でも、保護者、業者等の来校者、作業中の技術員さんに「こんにちは!」「いつもありがとうございます!」の声が出ます。プレー以上に、周囲に気づくことが大事。逆に周囲に気づいて情報処理できれば、プレーの質も向上するでしょう。

下校時にはバックヤードスタッフ~校長、副校長、事務職員、養護教諭、技術員等~に「さようなら、今日も一日ありがとうございました。」を言って帰る子どもたち。大事にしたい。そんな子どもたちも、バックヤードスタッフも。

もし中学校に行って、あいさつや声かけができなくなっても、あいさつや声かけの価値を知って成長できる。小学校でできなくても、「いつかは自分も」って思える。
「あいさつ」「声かけ」なんて強制するな!って考えを構築して、世の中を見るのもいい。


3の章(あきら)「組織バランス」④~担任を守る~

【授業研を楽しむ】
★学校で行われる授業研究改革~担任の『タダノ』負荷になっちゃいけない。できるだけ価値のあるものにするために。そして楽しんで追究するために。自分でチャレンジして、何かが明らかになるって、きっと楽しい!

まず「講師」ってやつにみやしーの叫び~
・授業後の研究協議会。ファシリテーションの手法で、全員参加、時間コントロールしているんだから、講師がしゃべり過ぎちゃだめ!
講師も時間厳守。講師が「答え」を持っているスタンスは恥ずかしい。相手に考えさせて育てる講師がいい。
・そもそも、校長がお友達校長や指導主事を講師に呼んで、お互いの癒し?ステイタス?にしちゃだめ!
講師はスタッフが自分たちで選定する。外部、民間講師も面白い。または講師は不要。スタッフ内もいいし、地域、保護者、子どもたちとともに授業振り返りミーティングをするのもいい。できます。やったことあります。やってるところあります。
・研究協議会後に、授業者が校長室に呼ばれて、講師と懇談?したり、振り返りしたりを強制しちゃだめ!
勤務時間、ものすごくオーバー。接待感が気持ち悪い。職員昇降口で、職員全員で講師を見送る風習とともに。
・講師になる人は、自分の教科領域のことだけ語ってちゃだめ!
僕らは全部やってる。全教科領域、子どものこと、保護者のこと、地域のこと、行事、家族、健康・・・トータルコーディネートができている謙虚な熱い講師に出会うことは稀有。そして90%(偏った感覚)の確率で講師が帰った後、職員室で「残念な講師と講師を呼んだ残念な校長」の話題で盛り上がる(笑)


指導案
指導案は授業者の表現。型や量を決めない。それぞれが考えて、工夫すればいい。刺激の応え合い。伝わる、伝わらないの実験。作らないのも面白い。

事前研&事後研
・授業研の事前研究はいらない。先輩や同僚が情報や考えを出し過ぎて、誰の授業か分からなくなる。事後研究はじっくりやると面白い。プランは自由に。振り返りは大事。
・「今日の授業、子どもたちが頑張っていたね。」という振り返りが僕には受け入れられない。授業研究なんだから、頑張るのは「教師」。教師の実験の場。教師の策と効果について検証するのが面白いし、価値があると思う。授業研の時だけ「子どもがよかった」としたら、僕は悲しい。僕にとっては「毎日が授業研究、授業実験、子どもたちの変化成長」。授業研や授業参観はギャラリーがいるので、目立ちたがり屋の僕は、ライブ感覚が増して好きですけどね。でも、授業研が内輪の慰め合い、忖度三昧のお祭り騒ぎになりませんように。


まとめ
そもそも、授業研は自由に(たくさん)やればいい。教科、領域、テーマも自由。自主的に指導案作って、公開して、「午前中で終わる学校」なんだから、午後にミーティングすればいい。空き時間には、いろいろな人の授業を見に行くのもいい。日々研究はプロとして当たり前。きっと授業研究は元来楽しい。やりたいこと、やってみたいことにどんどんチャレンジ!!「やらなくちゃ」ではなく「やりたい」にシフトしよう!だからさらに、自分の学校や自治体を飛び出して、公(おおやけ)でも民間でも、自分で選んで、研究研修にいけばいい。決められた研修はいらない。担任が自律的に変化成長し、自己実現できること、それが担任を守ることになる。
研修については「6章 廃止削減~学校メタボ症候群~」のところでまた。


以下の項目は次回以降につづく・・・
【おまけのお願い】
★カリキュラム編成専門委員会
★時数と教える内容の再編成
★教員養成見直し
だめな校長の新しい見つけ方~ヒントは「いい人称賛」と「部下の悪口」だよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?