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痛くなったら温める?冷やす?

最早常識?ケガをしたら冷やす

足首を捻った・ギックリ腰をやってしまった等、ケガをしたら冷やすは、最近では一般常識化していると思います。

しかし、今日は、たくさん歩いたから膝が痛いとか、ずっと立ちっぱなしで腰が痛い、パソコンの前に半日座りっぱなしで首が痛いなど。あきらかなケガ以外は「温めるの?冷やすの?」迷うときもある。

そもそもなぜ温めるのか?なぜ冷やすのか?

痛い所は、ほとんどの場合,炎症を起こしていますから冷やすが基本なハズです。でも病院や接骨院でリハビリや施術を受けるときには温めることの方が多いのはなぜ?

炎症が今どういう状態なのかが重要

①痛みの初期では炎症が広がろうとしている時期。急に痛くなった時からおよそ24時間~48時間(仮に①超炎症期と呼ぶことにします。)

②急激に痛くなったわけでなく、じわじわと痛みが出てきた場合。あるいは、超炎症期を過ぎ、しばらくすると最初より痛み腫れ熱感が少し引いた感じ、でもちょっと動いたりするとひどくなりそうな感覚がする時期(仮に②炎症期と呼ぶことにします。)

③その後日常生活くらいでは悪化はしないが、あんまりムリしたらだめな時期(仮に③低炎症期と呼ぶことにします。)ちなみにこの時期ムリしたら①か②に戻ることもあります。

④最後に日常生活はもちろん少々無理しても悪化はしないが調子がいいわけでもない時期。もはや炎症は無く、痛みの原因が他にある場合が多い。(仮に安定期と呼ぶことにします。)

つまりどうするの?

超炎症期・・・この時期は、これ以上炎症がひどくならないように冷やす方がいい。そして温めてはいけない時期。ちなみに飲酒も控えたほうが良い。

炎症期・・・冷やした方がいい時期ではあるものの、お風呂位は大丈夫。でも長湯しないで入浴後は1分くらい冷やしてね。

低炎症期・・・よほどのことをしなければ、炎症がひどくならない時期なので、もう冷やさなくて良い。というか温めましょう

安定期・・・医療現場では症状固定といって良くも悪くもならない状態なので、温めても冷やしてもあまり影響はないでしょう。お好みで気持ちいい。あるいは調子が良いと感じる方を…もちろん、どちらもしないという選択肢もいいです。(上記にもありますが全く別の所に痛みの原因があることもあるので痛みに対するアプローチを変えた方がいいかもです。)

それでもよくわからない時は

なんやかんや書きましたが、あなたが専門家でなく素人ならば、正直よくわかりませんということがほとんどだと思います。

そんな時は他と比べるとよい。右手が痛ければ左手と比べて痛い方が熱を持っていると感じたら冷やす。左右比べて腫れていると感じれば冷やす。

でも両膝痛いときは比べられない・・・そんな時はとりあえず冷やしてみる。もし冷やして痛くなったら温めなおせばよい。あくまで応急処置ですから次の日どこかで診てもらうまでのつなぎなので、そんなに難しく考える必要はない。そもそも最初は冷やすも今現在では正しいとされていますが、何年かして実は間違いだったということも、ありえる。余談ですがインドでは最初(超炎症期)から温める治療もあるらしい。

どうやって冷やす?温める?

冷やす効果

氷>氷嚢>アイスパック>流水>濡れタオル>>>>湿布薬

冷やす時間

 
① 氷~アイスパックだと30秒~1分。
② 流水で1~2分。
③ 濡れタオルはマメに交換しながら5分程度。
④ 湿布湿布薬は気休め程度なのであまりお勧めしませんが、かぶれないようにお好みで

温める効果

お風呂>シャワー>使い捨てカイロ≒蒸しタオル
(温湿布薬は温かく感じるだけで実際は冷えるので注意)

温める時間

① お風呂だと数分でも、よく温まります。全身でなく患部だけ突っ込んでも効果が高い。+水圧がかかる効果が循環を良くして◎。
② シャワーもお風呂同様数分でもよく温まる。お風呂と比べて水圧が一定方向のみなのだが水流によるマッサージ効果が期待できるので甲乙つけがたいところ。
③ 使い捨てカイロはお風呂シャワーに比べると熱が伝わりにくく
④ 蒸しタオルはすぐに温度が下がってしまうのでイマイチ。

注意

今回は痛みと炎症についての話が多かったのですが、痛み≒炎症であり、痛み=炎症ではありません。痛みのある所に必ず炎症があるわけではないし、痛みの原因も様々ですが、痛いときに温めた方がいいのか冷やした方がいいのかにクローズアップしたため(わかりやすくするため)、このような表現になっております。誤解のないように…

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