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『グランド・ブダペスト・ホテル』とウェス・アンダーソンすぎる風景展 in 渋谷

このところ脳内が東欧・中欧なので、Amazon Prime Videoでウェス・アンダーソン監督の『グランド・プダペスト・ホテル』をジャケ買い的に視聴したらこれがかなりクセになる映画だった。

“伝説のコンシェルジュ”が究極のおもてなしで皆様をお待ちしております。ウェス・アンダーソン監督と豪華スター競演で贈るミステリー・コメディ! 美しい山々を背に優雅に佇む、ヨーロッパ最高峰と謳われたグランド・ブダペスト・ホテル。その宿泊客のお目当ては“伝説のコンシェルジュ”グスタブ・Hだ。彼の究極のおもてなしは高齢マダムの夜のお相手までこなす徹底したプロの仕事ぶり。ある日、彼の長年のお得意様、マダムDが殺される事件が発生し、遺言で高価な絵画がグスタブに贈られたことから容疑者として追われることに。愛弟子のベルボーイ・ゼロの協力のもとコンシェルジュの秘密結社のネットワークを駆使してヨーロッパ大陸を逃避行しながら真犯人を探すグスタヴ。殺人事件の真相は解明できるのか!?(サーチライト・ピクチャーズ作品)

20th Century Studios JPより

はじめ「ズブロフカ共和国」という架空の国設定に気づかず、ホテル内部も外の風景もどの場面とっても絵本のような不思議な映像に、え、え、こんな場所ほんとにあるなら行ってみたいけどと思っていた。構図、色使い、モチーフ…独特だなあ。

ウェス・アンダーソン監督の映画はだいぶ前にいた会社で『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』をおすすめされてDVD借りて観たはずなのに印象がほぼない…、おすすめしてくれた人のことあまり好きではなかったから申し訳ないけど流し見してたのか。なので、実質初ウェス・アンダーソン映画。

これは語弊のある言い方かもしれないが、私にとってはストーリーはわりとどうでもよくて(スピーディーで面白いけど)、独特すぎる映像と音楽のほうで非常に掴まれた。

それで、たまたまKバレエ・オプトの『シンデレラの家』公演チケットをBunkamuraのサイトで予約しようとしてたら「ウェス・アンダーソンすぎる…」という言葉が目につき、こちらの展覧会も一緒にチケット予約してしまってた。

人気映画監督ウェス・アンダーソンの世界を体現したような風景写真を集め、188万人以上(※)のフォロワー数を誇るInstagramのコミュニティ《Accidentally Wes Anderson(AWA)》がもととなった『ウェス・アンダーソンすぎる風景展』。日本初公開となった2023年4・5月の寺田倉庫G1ビル(東京・天王洲)での開催時には、「SNS文化にマッチした“映える”展覧会」として大きな話題を呼び、来場者による「まるで世界中を旅した気分になった」「作品の中に入り込んだような新感覚の展覧会」「心がときめく世界観」といった感想がSNS上にあふれました。(※2023年10月12日現在)

公式サイトより

予約してしまってから、あ、これはウェス・アンダーソン展じゃなくて、ウェス・アンダーソン風の写真展だったのかと気づき、あれー…とちょっぴり後悔したのだけれど、とりあえず渋谷ヒカリエに行ってみることにした。

渋谷ヒカリエから。以前の宮益坂下交差点の姿が思い出せない

『ウェス・アンダーソンすぎる風景展 in 渋谷』
会場すべて写真撮影OK。
写真を写真撮影ってどうなのさと思いつつ会場がカラフルで展示物が”映える”のでついついパシャパシャと。

各エリアごとテーマがあり色が違うので可愛らしかった。テーマと解説はスマホで会場のQRコードからサイトにアクセスして読める。

撮った中からエリアに一枚ずつ。とにかくお洒落。

「Welcome Adventurers」
「Open Your Album」
「The Terminal」カールスルーエ駅(ドイツ)

いち押しピアニスト亀井聖矢さんが現在カールスルーエ音楽大学に留学中ってことで、これは「おお!」って反応してしまった。

「Mind the Gap」バスとか飛行機とか鉄道とか乗り物の写真
「Cities to Explore」右はベルサイユ宮殿のオペラ劇場。このエリアの写真はどれも好き。
「Check in, Please」メインビジュアルになってる写真
「Check in, Please」ドイツの城だとか。おちついて食事できなそう。

この赤い「Check in, Please」エリアにグランド・ブダペスト・ホテルを再現したフロントのセットがあったけれど、フロントカウンターにカメラを置いてセルフタイマーで何度も何度も自撮りしてる人が邪魔で撮るの諦めた。

「Cool Pools」左の黄色いの変な映り込みかも
これは、大きくて実物のほうがとてもキュート
なんのエリアか忘れました
「The Seventh Continent」南極の写真

とにかく数が多くてお腹いっぱいで、正直いうと後半は疲れて印象があまりない…(中年)。

世界各地の秘密の場所を訪れる人々の旅を疑似体験できるように300点あまりの写真作品で構成された本展。実在するものとは信じがたいような唐突感と共に、どことなく郷愁を誘う不思議な風景は、いずれもその背景に興味深いストーリーが潜んでいます。

AWAというInstagramコミュニティも全く知らず、かなりポップで若者向けだったけれど、この展覧会の意図のおかげで映画を見たときに感じた「こんな場所ほんとにあるなら行ってみたい」をさらに刺激されたしリアルにある場所を訪れる疑似体験もできたし悪くない内容だった気がしてます。


映画『グランド・プダペスト・ホテル』で私が一番「イイ!」と思った”音楽”については長くなったのでそのうち別で書きたい(わからん)…。映画は1回しか観てないけれど、サントラは何度もリピートしてるです。1度しか観てない映画の場面が音で蘇ってくる、素敵すぎるこれ。


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