若者にこそ、介護施設を助けてもらいたい!
人手不足が慢性化している介護業界。
どの会社、施設も人手を欲しています。
"若い人が入ってきてくれないかしら〜"
そんな声も少なくありません。
しかし、現代の若者にとって『介護』への現実感は希薄。
今回は、一見相反する【介護】と【若者】についてのシナジーを考えてみたいと思います。
圧倒的情報弱者
個人の事業で『介護施設の組織づくりと採用支援』をはじめました。
昨日、僕と仲間の2人で初案件となる施設に訪問し、スタッフ会議の様子を見させてもらったり、管理者さんにヒアリングしたりしました。
その管理者さんが・・・という訳ではありませんが、
多くの介護事業者、とりわけ小規模運営(一会社一施設、一会社少数施設)の事業者の場合、社内での知識の積み上げやノウハウ・再現性の共有、新しい情報や知識の獲得が困難になっています。
その理由は、
・管理者、マネジメント、経営層が現場にバリバリ入っている
・現場からの叩き上げなので、情報の取捨選択やリテラシーを積み上げる機会が少なかった
もう少し実態について細かく説明しますと、
・管理者、マネジメント、経営層が現場にバリバリ入っている
本来、全体のマネジメントや最適配置、スタッフの業務状況の把握、今後の経営展開について動く、などの業務があるにも関わらず、週5日や6日現場に入っているというケースはザラにあります。
しかも、「管理者が現場に全然入らない!」「管理者でも現場に入らないとスタッフから総スカンを食らう!」みたいな、”いつの時代やねん!!”的世界観が蔓延しています。
・現場からの叩き上げなので、情報の取捨選択やリテラシーを積み上げる機会が少なかった
全員がそうではないですが、業界の大きな流れとして、
「現場の手となり足となり」
→「より多くの仕事を頼まれ、忙しくなる」
→「メンバーの指導をしながら自分の持ち場も・・」
→「人手不足によりいきなりリーダーや管理者を任される」
→「やったことのない仕事・お局さんからの圧力」
のようなキャリア(キャリアなのか・・・)になっています。
そのため、リーダーになるために必要な情報や知識の積み上げ、管理者になるための”それ”ができずに年数を積み上げている人も少なくはありません。
しかも、その過程の中で、同僚のほとんどが辞めてしまい、”真面目に”仕事をやってきた人だけが割りを食うことになっています。
*
今回の”お客さん”であるデイサービスの管理者さんも、その手の真面目な業界人なのです。
幸い、かなり勉強熱心な方なので、おそらく業界の中でもかなりリテラシーや感度が高い方ですが、それでも、「スマホの使い方がわからない」「パソコンの使い方がわからない」「採用は、とりあえず営業に来てくれた業者に依頼する」みたいな現状になっています。
まだ見ぬニーズとは?
”たまたま来た営業マンさんのところにHPを依頼しちゃった・・・”
そんなところから始まった今回の案件は、最終的に僕と僕の仲間にHP作成と採用支援を切り替える形でリスタートになりました。
そのリスタートに当たって、営業マンさんが持ってきた案件をキャンセルしたことで数万円の違約金を支払う羽目になったそうです。
以前見せてもらった請求書を見てびっくり。
・一ペラのHP作成で6万円
・維持する(HPを保持する)だけで月額5,000円
・成果へのコミットは無い
・編集する際には別途数千円〜数万円がかかる
内容を見れば、僕みたいな素人でも作れる程度のHPでした。
それを当たり前のように契約してしまったことは、前段で書いた背景が関係していました。
「だって、”安い”と思ったんだもんw」
そう、その組織で一番情報感度が高く、一番情報と知識が集まってくる”トップ”に、適切な情報が集まっていないのです。
”顧客を教育する”
どこかのビジネスリーダーが言っていた言葉かもしれません。
業界歴数十年のベテランの顧客には、まだまだ教育シロがあるはずです。
そしてこの教育シロは、顧客本人がほとんどの場合気づいていないポイントです。
若者が介護に"関われる"
最後に。
序盤に書いた【介護】と【若者】のシナジーはどう生まれるのかについて書きます。
若者が介護現場で働く。
若者が働きながら介護現場の経験をする。
若者が介護現場で働く人に教えてもらう。
そうではありません。
「若者」が「介護業界」に”教育”をするのです。
HPといっても、僕の仲間曰く”30分〜1時間でキャッチアップできる”そうです。
インターネットを、HPを、SNSを、どう分析し、どう活用するのか。
どこかの大企業でもなく、介護業界の誰かでもありません。
未来ある、若者なのです。
介護の”現場”に貢献してくれれば、もちろん嬉しいです。
でも、それ以外にも貢献できる形はあります。
今後、現場に寄り添いながら組織づくり・採用支援の事業を成長させながらも、若い仲間を増やしながら、介護業界を成長させていきたいと思います。
若者!
集まれ!!
*
<終わり>
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