コミュニティの生み出す循環はバラエティに富む
最近、「コミュニティ」や「心理的安全性」が自分のキーワードになってきている。先週から、母親アップデートコミュニティ(HUC)のなつみっくすさんが講師のCMO(Chief Mix Officer)講座を受けていて、なかなか面白い。色んなフィールドで活動している人とも交流できて、そこも面白さ。情報提供として教えてもらった、「Community Conference」の動画を視聴しているところ。なつみっくすさんも出演されたセッション(対話を生み、共感、共創が循環するオンラインコミュニティ)からの気付きをまとめてみようと思う。
ちょっと余談
冒頭で、flier book labo読書コミュニティのコンセプトを聞いて、自分も同じやなと思った箇所がある。それは、読書文化のハードルを下げること。
本を読むのが遅くて、どんな本か理解したり要点をまとめたりするのが苦手な自分は、子どものとき本嫌いになった。その後、専門書を読んで過ごした(読まざるを得なかった)学生を経て、今は結構ビジネス書とかエッセイとか色々読みたくなっている。今でも、分厚い本を手に取ると「読めるんか…?」って思うけど、本から学びたい、面白いことを知りたい気持ちが強くて、遅いながらも読んでいる。安宅和人さんの「シン・ニホン」は、文字と図表の多さに結構驚いたが、読んだ人の感想を聞いたり、安宅さんの出演されている動画を観て、これは読まなあかんと思った。今となっては読んでよかったと思っている。
目から情報を取り込むより、耳から取り込むほうが得意な自分は、Audibleで繰り返し聞くことに結構助けられている。あとは、Active Book Dialog®で読むこと。所属する法人でアレンジしつつも試してみたことがあるけど、結構よかった。その場で集中して1章、あるいは数ヶ所読むという負担の少なさと、ざっくり1冊の本の内容を知ることって、本を読むのが苦手な人にとっては結構ハードル下がるなと。オフラインならではだけど、その場で本を切るという行為の面白さもある。
過去も思い出したところで、コミュニティについての学びを振り返る。
見えないものを見える化する
コミュニティに入った最初のうちは、置いてけぼりにしないオンボーディングが必要とのこと。
オンボーディング≫組織やサービスに新しく加入した人に対して、手ほどきや支援を行い、定着を促したり慣れてもらう活動
オンラインはリアルより難しいのは確かにそう思う。ノンバーバルな情報が少ないのと、画面越しだから見ようとしても精度が下がる点が難しさかな。
見える化するにはどうしたらいいか?話の中ではタグの必要性が挙がっていた。
アイコンの写真を追加(顔写真とか)することや、好きな活動や趣味から共通点を見つけること(資格や職域、年代とか)も、タグではないけどタグに近い位置づけかなと。共通点を見つけるための仕掛けだと思う。
「リアルの補完=オンライン」ではない
こう考えている人は多いと思う。みんなが聞いている想定でいるものの結局1人舞台みたいな感じでオンライン配信してしまうのと近い現象だと思う。「リアルはリアルの良さ、オンラインはオンラインの良さを活かす」ことが必要。
じゃあ、オンラインの良さとは何か?
自分の場合、リアルより積極的にネットワークを広げられるようになったことかなと。こういう発信に関しては、強烈な批判をされたくないし、周りだって読むのは嫌だと思うから消極的な面はあるけど、画面越しに会った人に連絡してみたり、リアルだったら会うことなかっただろうなと思う「異人」にもメッセージを送ってみたり、ネットワークの広げやすさがオンラインの良さな気がする。
こころの声も「見える化」
リアルだとラウンジといった場が、こころの声を発しやすくする場として機能していた。オンラインなら、Facebookグループやコミュニティ内でこころの声を発言してみることが、見える化に繋がるとのこと。発言していいと思える心理的安全性が担保された場であれば、それは積極的に行われていくと思う。
運営がメンバーのこころの声を知るには、アンケートだったり測定する指標を決めて評価することも使えるかもしれないし、運営の定期的なフィードバックにもなる。ペーペーだけど心理学を学んできた人が思うに、数値化、データ化することはすごく重要。この視点を欠いてしまっては、心理を学んだことを活かしきれなくなってしまうという自戒を込めて。
コミュニティ内で、発言をしていくことは大切だと思う。一方で、発言のたびに通知がくるのが嫌だなと思う人もいるかもしれない。またOFFにしてても、いざ開いたら未読がたくさんで追いつくのに必死、波に乗ってレスポンスできない人もいるのでは。後者については、チャットで盛り上げて!と言われてやろうとすると、聞くこととチャットに書き込むことというマルチタスクになってしまい、どちらかが疎かになる難しさ…。でも、みんなでチャットに書き込もうというワークなら波に乗れるしタスクの負担は減るのかなと、こころの声からこんなことも想像。
「否定しない」って何だろう
安心感に繋がるから大事なことだし全く同意なんだけど、考えていたらまとまらなくなった。というのは、裏のある「否定しない」はいらないと思うから。要は建前で言われる「いいね」みたいな。
言葉では認めてくれていても、次に繋がる行動だったり物事の進展具合、はたまた裏話を聞いてしまうと、こちらのモチベーションは低下する。宿題をしようと立ち上がった子どもに「宿題はやったの?」と親に言われて、途端にやる気を失う、そんな感覚に近い。
でも、建前が必要な場面があることもわかる。相手のことを受け入れようとしても限界はある。それとどう付き合っていくのか。
コミュニティの中には、進んで動くファーストペンギン的な層と、それに続くセカンドペンギンの層、そして「何もしない」層がある。いろんな人たちがいていいんだけど、「何もせん奴やな」「自分で動きすぎやろ」と干渉したり評価はあんまりしないほうが上手く回るのかもしれない。自分にはあまり関心のないこと・どうなのかな?と疑問に思うことをしている他者がいたとしても、とりあえず「応援する」ことが大事なのかなと。一人の人間としてリスペクトをし合える関係性が大事だと思うし、自分はそういう関係性を築きたい。
ん、それって結局建前なのか?やっぱりまとまらなかった。
フラットな場を求めて…
若干CMO講座での気づきも交えつつ、セッションを聞いて思ったこと。それは、年齢や経験云々置いといて、自分自身はフラットな場を求めている、フラットな場を創りたいのかもしれない。もう少しターゲットを絞ったり、どうすればフラットにしていけるかは、引き続き考えたい。
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