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遠い記憶 二十八話

何時しか、都会の言葉も、習慣にも慣れていき
それと引き換えの様に、
お国なまりも、一つづつ忘れて行ったのは、
名古屋に出てきて、三年を迎えた頃だった。
その頃、学校では毎年、市内のモード学園が一斉に集い、
各学校から、代表がデザインした作品をプロのモデルが着ての、
ファッションショーが行われていた。
何と、その学校の代表に私のデザインしたドレスが選ばれたのだ。       

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