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遠い記憶 二十六話から

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遠い記憶 二十六話からの有料
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記事一覧

遠い記憶 四十二話 最終章

あれは、2011年の事。多分一生忘れられない年になっただろう。 多分日本人なら、誰もが忘れら…

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宮島廣子
1年前
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遠い記憶 四十一話

最後に勤めた所は、医療現場の看護助手の仕事だった。 夜勤もあり、ハードな仕事だったが、何…

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宮島廣子
1年前
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遠い記憶 四十話

あれは、時を遡る事。 上の子が小学校に上がって直ぐの事だった。 我が家に一本の電話が入る。…

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宮島廣子
1年前
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遠い記憶 三十九話

義母が亡くなり、義父と義兄と二人になったが、 義嫁は、町内や義父とは、反りが合わなかった…

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宮島廣子
2年前
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遠い記憶 三十八話

母からの、束縛から逃げる事が出来た。が、 義父や、義兄の借金は止まる事は無かった。 子供達…

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宮島廣子
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遠い記憶 三十七話

時は、前後するが あれは、上の子供が小学5・6年生の頃だった。 結婚して以来、黙って私と母を…

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宮島廣子
2年前
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遠い記憶 三十六話

その時、私は,永くて、果てしないトンネルの中にいた様に思う。 上手くいかないと言う時は、重なる物である。 それまで、私は仕事を掛け持ちで、営業の仕事をしていた。 何のキャリアの無い一介の主婦が営業の仕事とは、中々 上手くいく物では無かった。 初めの頃は、ピンポンダッシュも良くしたものである。 何回か、辞めようかなとも思ったが、子供が背中を見ていると思うと 出来なくて辞めたお母さんとは、思われたく無かった。 辞めてくれるなと言われたら、辞めようと思った。 まさか、 その時、思っ

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遠い記憶 三十五話

毎日、頑張っても頑張っても、義父と義兄の作って来る 借金には、家で縫物ぐらいでは間に合わ…

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宮島廣子
2年前
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遠い記憶 三十四話

生まれたばかりの、我が子の泣く声に、何とかお乳をと 思うと、返って焦ってしまう、私。 しか…

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宮島廣子
2年前
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遠い記憶 三十三話

新しく、仕事も決まり私は、将来の為と思い 必死に働いた。 正社員と言えども、当時は休みは週…

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宮島廣子
2年前
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遠い記憶 三十二話

ドタバタな、お式も終え、新しい生活が始まった。 主人が用意した、新居はお世辞にも立派とは…

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宮島廣子
2年前
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遠い記憶 三十一話

結納も決まったが、母は日曜は仕事だと言い張り。 仲人も、主人側のご両親も仕事を休み、平日…

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宮島廣子
2年前
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遠い記憶 三十話

その頃の母は、お前は片輪だから、まともな所には行けないのだから、 この言葉が口癖の様だっ…

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宮島廣子
3年前
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遠い記憶 二十九話

母の中には、私は居なかった。 母の大事な物は、自分のプライドと体裁だった。 都会と言う所は、煌びやかで、ライトを浴びる事に 憧れを、与える所だったろうか。 自分を着飾り、人の上に立って物を言う事の喜びを 手に入れた母に、誰の口もたたなかった様だった。 元々、賢さと感の良さも相まって、人を引き付ける 物を持っていた。 それが、母を傲慢にして行った様に思う。

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