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遠い記憶 三十三話

新しく、仕事も決まり私は、将来の為と思い
必死に働いた。
正社員と言えども、当時は休みは週1だった。
一日しか無い休みは、掃除に買い出しに1週間分の食事の下ごしらえで
殆ど終わってしまっていた。
主人は、俺が働くからお前は家に居てくれと、何度か言っていたが
私は、今まで生活に苦労して来た。同じ事はしたく無い。
その内生まれるであろう子供の為、今の内に1円でも多く蓄えて置きたかった。
何度か、その点では、主人とは意見が合わず衝突してしまったが
私は、がんとして譲らなかった。

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