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遠い記憶 三十一話

結納も決まったが、母は日曜は仕事だと言い張り。
仲人も、主人側のご両親も仕事を休み、平日にして頂いた。
私は、当時一年で200万のお金を貯めた。
その他、ボーナスも一円も手に付けず、花嫁道具一式全て
自分で用意した。
その他、ウエディングドレスは自分で拵えた。
その、道具を入れる時も、母は顔を出さなかった。
私は、貰われる身母の我がままと、向こう様の間に立って、
気を揉んだのを覚えている。
母との間の事を主人に話したが、まさかそんな親がいるとは思わなっかったのだろう。
たった一人の親だから、大事にしなきゃ駄目だろうと言う。
仲人さんも、母と私の様子を見て、廣ちゃんが悪いと言われた。

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