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遠い記憶 三十五話

毎日、頑張っても頑張っても、義父と義兄の作って来る
借金には、家で縫物ぐらいでは間に合わなくなって来た。
その為段々と、外のパートに出る様になって行った。
朝は、新聞配達から始まって、昼間はパート夜はパチンコ屋さんの閉店後の
掃除。
病院の清掃、土日は結婚式上での賄いに、配膳、土方仕事もした。
その間さを縫って、営業の仕事もやった。
今から思うと、不思議でならない。
辛いと思った事は無い。
それ以上に守りたい子供達がいたから。

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