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私達と違って、母はどんどん明るくなる。 まるで、今まで、抑えられていた分、取り戻すかの様…
次の日から、忙しかった。 弟の学校に行き、学用品を揃えた。 又、私の学校も、行った。 洋裁…
無事、飛行機は、名古屋へ。 着陸するのも、怖かったが、飛行機を降りて、どう歩いたか 記憶が…
何か、大きく動いた様に感じた。 人間の、小さな小細工、事では、無い。 もっと、大きな存在に…
私は、中学三年生になった。 その頃になると、私が率先して母に指示をする様になった。 母も、…
あれは、中学二年生になっての事だった。 相変わらず、生活は変わらない。 毎日が、暗いトン…
私も、中学に上がった。 最初の、土曜日。 母には、給食が無いから、弁当がいると言ってあった。 その、弁当の日、みんな各々に、弁当を開ける。 私も、何の疑いもせず、自分の席で、弁当の蓋を開ける。 その、弁当の蓋を、開けて思わず、固まってしまった。 四角い弁当箱の中には、白いご飯と、 卵を、いかにも面倒くさいと、言わんばかりに、クシャクシャに焼き 混ぜられた、卵焼きだけ。 それも、ご飯の重みで傾き、卵は約一センチぐらいに、押し潰されていた。 後から、蓋を開けなければ良かった
その頃から、だった様に思う。 私の中に、もう一人の私が語り出す様になったのは。 何時まで…
私は、学校で一番好きだったのは、図画工作の時間だった。 絵を、描いたり、何か作るのは、本…
結局、入院は、夏休み後半になった。 母は、新聞配達がある為、一人だけの入院だった。 手術は…
私は、これと言って、母を困らせると言う事は無かったと思う。 欲しい物があっても、簡単に言…
あれは、夏の夜。 外は、花火の打ち上げられる音がする。 母が、今日は花火やね~と、 見に行っ…
何日ぐらい、いただろうか? 夜、布団に入って、暫くすると、 襖一枚隔てた、向こう側から、 …
相変わらず、父の酒癖は、直る様子は無かった。 夜暴れるのは、益々酷くなる。 家の中で、包丁を持ち込む父。 母も、身の危険を感じたのか、 私達に、ランドセル持って出ろと言う。 夜中に、ランドセルを背負い、トボトボと、山道を歩く。 着いた先は、母の友人宅、事情を話すと、 いいよ、いいよ、入って、入ってと、気持ち良く招き入れてくれた。 直ぐに、布団を敷いてくれ、私達を寝かせてくれた。 襖一枚、隔てた向こうでは、母のすすり泣く声と、話を聞く 叔母さんの声。 いいよと言われても、中々