人生の目次を作ることにした。
もう十年以上前に、とある自己啓発系のセミナーに参加していた。
そこでは(そこ以外でもやっていることなんだけど)プロフィールと言って、自分の人生の棚卸しをしましょうというワークをする。
年代ごとに、結構細かい項目で何ページにもわたって書いていく作業が続く。これをセミナーに参加するまでに書いて行かなくてはならなくて、それがものすごく苦痛だった。
書き方がわからなかったり、書けなかったりした場合はもちろんフォローが入るんだけど、それでもイヤでしょうがなかった。
なんであんなにイヤだったのか。
今考えてみると、
自己啓発セミナーに参加する人というのは、自分を変えたい人だよね。
変えたいということは、今の自分がイヤなんだよね。
ということは、イヤな自分の集大成である自分の歴史なんて紐解きたくないわけよ。
今のイヤな自分の姿を目の前に突きつけられて、あんたはこんなところがあるでしょ!って責め立てられるのと同じなわけで。
きっとどこかでわかってるんだよね。変えなきゃいけないことっていうのは、実は1番変えたくないことや、関わりたくないことなんだということを。
でもね、長い間カギをかけて閉じ込めていたものを無理やりこじ開けたってなんの解決にもならない。心のカサブタがはがれて痛いだけ。
自分で、あ、そっか、とか、な〜んだ、とか思ったときに、あっけないほどコロッと変わるもんなんだよね、これが。
この年になってようやく、痛みを感じることなく今までの人生を振り返ることができるようになったかな、と思う。
でもさすがに62年の人生を振り返るのに、なにか手がかりというか、骨組みのようなものが必要なんじゃ、と思ったときにひらめいた。まず、「目次を作ろう」って。
それぞれの年代と、そこに見出しをつけて、その頃は私にとってどんな時代だったのかを振り返っていく内容にしていくつもり。
目次ならじかんもかからないし、ひとことを考えるだけだから、気持ちの負担も少ない。いいこと思いついた!とひとり喜んでいる。
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