みやっち

94年生まれ/沖縄出身。地方の国立大学卒業後、名古屋で3年、東京で半年働いた後に急性リ…

みやっち

94年生まれ/沖縄出身。地方の国立大学卒業後、名古屋で3年、東京で半年働いた後に急性リンパ性白血病を患う。自分の生き方・考え方が誰かにとっての希望や勇気になれればと思い発信しています。(有料の記事・サポートで得たお金は全て医療費に使用させてください)

最近の記事

  • 固定された記事

白血病というフィルターから覗く日常世界

東から陽が昇り、今日もまた何気ない1日がスタートする。 1日24時間というのは誰しもが平等に与えられた唯一のものである。 だが、その平等に与えられた時間でも人によっては、楽しい時間を過ごす人もいれば、苦痛の時間を過ごす人もいる。 僕は2021年の9月に急性リンパ性白血病を患った。 それまで平凡な日常を過ごしてきた僕にとっては、全てを失った感覚に襲われた。 病院での生活は退屈であり、抗がん剤治療は想像していたよりも遥かに辛いものがある。 そんな苦しい入院生活を続けて

    • みやっち遂に武井壮さんと対面

      9月3日の朝。 今日の予定は何もない。 いや、敢えて何もしない日を作った感がある。 今日は骨髄移植をしてからちょうど200日。 コツコツと1日を積み重ねて、移植して半年以上が過ぎた。 なんだか、今日が人生のターニングポイントになる気がしていた。 とは言っても、 何もすることがなければ、日常は何も動くことはない。 僕はとある人に連絡した。 そう。 タイトルにあるように、 百獣の王、武井壮さんに。 【注意点】 念のために、この記事が有料である目的を書く。 まず、武

      有料
      290〜
      割引あり
      • 「次も会いたい」って思ってもらいたい

        直近の投稿の時は沖縄にいたが、その時に台風が来ていた。 今は2週間ぶりにまた沖縄に滞在して、このnoteを書いている。 2週間前に比べると、沖縄らしい日差しが照りつけるめちゃくちゃいい天気になっている。 そういえばここ最近、 ずっと考えていることがある。 それは、良い人間関係を続けるにはどうしたら良いのかということ。 もう少し掘り下げて言えば、 ”次回も「この人に会いたい」と思ってもらえるにはどうしたら良いか” ということ。 メリットがなければ会ってくれない前

        • 自分の運の悪さが逆に笑えてきた

          気づけば前回の投稿から 3週間が経ってしまっている。 時が流れるのが早い。 「時間をもっと大切にしよう」という意識がなければ、人生って本当にあっという間なんだなぁと改めて思ってしまった。 もちろん、テキトーな時間を過ごそうとはこれっぽっちも思っていないが、 「1秒1秒大切に生きなきゃ」なんて四六時中、気が引き締まる想いで過ごしているわけでもない。 今、僕は沖縄県の読谷村にあるスタバでこのnoteを書いている。 このnoteを読んでいる人の多くは、 もしかしたら僕の地

        • 固定された記事

        白血病というフィルターから覗く日常世界

          ”お前の日本語おかしすぎる”

          今思っている感情を記録に残す。 それが僕がこうやってnoteを書いている理由の一つである。 そんな僕は今、沖縄の国道58号線の渋滞にハマりながらも今現在、まさに思っている感情を忘れる前に書き残したい。 あ、もちろん運転はしていない。 母親の運転で、温泉に入っている父親を迎えに行く途中で、スマホでぽちぽちと文字を書いている。 運転しながら携帯触っていちゃ、 流石の沖縄でも警察に捕まるからね。苦笑 ところで、、、 「特技はなんですか?」と聞かれたら あなたはなんて答え

          ”お前の日本語おかしすぎる”

          気づけば僕らは観覧車の中に

          今、ここは地元のスタバ。 実家から10分程かけて、 沖縄の暑い日差しを似合わない小さな日傘で避けながら歩いてきた。 歩いている中、 イヤホンをつけて耳に流れてきたのは、 優里の「ビリミリオン」 SNSの同じ闘病仲間から、 「おすすめだから是非聞いてほしい」 と言われて、前に聞いたのをApple Music様が覚えていてくれて流したのだろう。 このビリミリオンを聴くと、 「僕らは気づかずに観覧車の中にいる。。。」 とついつい思ってしまう。 どういうことなのか。 青春

          気づけば僕らは観覧車の中に

          目標って結局なんなのさ?

          誕生日当日の朝。 スマホを覗くと、見覚えのあるアイコンから一つのLINEが来ていた。 以前付き合っていた彼女からのLINEだった。 脳裏にはなぜか 「夜中にいきなりさ。”いつ空いているの”ってLINE」 そう、瑛人の香水が一瞬だけ流れた。 元カノからは「誕生日おめでとう」「元気?」 っていうLINEのみだったけど、なんとなくわかる。 「少し話を聞いてほしい。悩みがある」 ような雰囲気を出していたように僕は思えた。 どんな悩みかはわからない。 もしかしたら悩んでい

          目標って結局なんなのさ?

          「人生はドラマ」 〜30歳を目前にして〜

          最後の更新から少し時間が経った。 実を言うと、その間、姉家族ほぼ全員が風邪なりなんなりで、とても大変な時期が続いていた。 かく言う僕も体調を崩していた。 前までは、誰かを看病しても風邪をもらわないくらい丈夫な体であったが、今の僕は違う。 一瞬にして、他人から風邪をもらうほど、免疫力が落ちていることを実感している。。 そんなこんなで、移植から100日が経過した。 喜ばしいことだ。 こうして1日1日を大事に過ごしていきたい。 話変わり、明日6月7日は僕の誕生日だ。

          「人生はドラマ」 〜30歳を目前にして〜

          何を語れば正解なのか?

          日中、 薬の影響でとてつもなく眠いのと、 居候している姉家族の甥っ子・姪っ子の面倒を見ているため 自分の時間ができるのは夜8時以降になってしまう。 なぜ子供はあんなにも体力があるのか。 移植して階段上り下りではーはー言っている身からすれば、 底知れぬ体力があるのは本当に羨ましい。 そんな甥っ子・姪っ子たちに今日も鍛えられた後に 今日のnoteを書いていこうとする。 メディア出演の機会がいただけそうとある日、こんなことをつぶやいた。 最近ご縁ができたとあるメディアに

          何を語れば正解なのか?

          自由を当たり前と思うんじゃねえ!

          やや乱暴なタイトルになっているが、これは自分自身に向けて送った。 本退院してから2週間が経った。 苦しかった期間、辛かった期間、つまり不自由な期間を何ヶ月、何年も過ごしておきながら今の生活を徐々に当たり前だと思っていた自分がいた。 そんな自分に喝を入れるように今日のnoteを書いていきたい。 できればこれを読んでいるあなたにも、 今の生活を振りかって見ながらご覧になって欲しいと思う。 野球部の先輩と再会!そして…週1回の通院の合間、中学野球部の先輩のお昼に行く機会があ

          自由を当たり前と思うんじゃねえ!

          「遠回りすることが1番の近道」

          入院中に周りの友達とかがキラキラして見えていたのは、言うまでもない。 だって自分は入院で、副作用に苦しみ、1日を過ごしている一方で 友達は仕事を頑張り、金曜の夜になれば翌日のことを気にせずお酒を飲み、 連休が来れば旅行に行ったりと自分とは正反対の生活を送っている。 貴重な20代という時間を僕は犠牲にして、何年後、何十年後生きるための治療を苦しみながら乗り越えている自分が嫌になったこともあった。 でもとある人の言葉に救われた。 それがタイトルにもあるように、 「遠回り

          「遠回りすることが1番の近道」

          めんどくさい、めんどくさいからこそ

          noteを始めた時から、 「曜日感覚を無くさないためにも火曜日と金曜日を更新日にしよう」 と決めていた。 今日はその金曜日。 あたりめを食べ、口をもぐもぐさせながら 今このnoteを書いているのだが ”どうも今日はめんどくさいぞ。。” そんなことを書くと、これを読んでいるあなたは気分が良くなるわけではないだろう。 むしろ、嫌な気持ちになる人の方が多いかもしれない。 「面倒ならやらなきゃいいじゃん」 なんて言われるかもしれない。 でも、僕は知っている。 ここまで続け

          めんどくさい、めんどくさいからこそ

          1日24時間という事実を疑ってしまう...

          病院を退院してからもうすぐ1週間が経とうとしている。 シャバはやっぱり楽しい! なんでもない日常が全部新鮮に感じてしまう。 昨日だってリハビリがてら、家の周りを散歩しただけで、 なぜか嬉し涙が出てきたくらいだ。 自由ってそういうことなのか。 誰にも、何にも縛られない世界で生きるとはこんなに素晴らしいことなのか。 ここまでは「自分は最強にハッピー野郎だ!」と思ってしまうくらい。 と同時に、1日がとんでもなく早く感じてしまう。 僕は2023年現在28歳(今年29歳)に

          1日24時間という事実を疑ってしまう...

          第二の人生として歩み始める

          気づけばnoteが更新できない状態になってから、 2ヶ月以上経ってしまった。。 この間の状況を簡単にお伝えすると 2月15日:造血幹細胞移植 2月23日:生着確認 3〜4月:下痢、腹痛、吐き気に毎日襲われる 5月3日:本退院 多くの人から得た情報では、 「生着以降は、回復するだけだからあまり辛くない。」 と思っていたが、僕にとっては生着してからが辛かった。 体だけじゃない。精神面もどこかおかしくなっていた。 幻覚のようなものが見えたり、普段なら何も感じないこともイラッ

          第二の人生として歩み始める

          偽善者になりきれない本当の善者

          造血幹細胞の移植をしてから昨日で1週間が経った。 体の免疫である白血球の数は2月23日時点では200しかない。 (一般数値は3000〜8000と言われてる) でも昨日の白血球数が60だったため、上がり傾向。 早ければ週明けには生着(もらった骨髄が体に順応すること)するかもとのこと。 とは言っても、 すぐにでも感染症が起こりうる、免疫ゼロの今の体でありながら、幸いにもだるさや熱は抗生剤を使ってなんとか予防できている段階だ。 免疫がゼロであれば、ドナーの骨髄が自分の体に順

          偽善者になりきれない本当の善者

          自分のことなんて意外と他人は見てはいない

          2023年2月15日。 僕は新たな命をいただいた。 その日は造血幹細胞移植の日。 姉がドナーとなってくれたおかげでまた少しだけ生き延びることができた。 姉から採取した骨髄が 自分の体に入っていく瞬間は、 「今、命を繋いでもらっているんだ」 という感覚になった。 いや、感覚ではない。 現実であり真実であった。 1時間にも満たない骨髄注入は気付けば終わっていて、今もどうにかこうにかでnoteが書けそうなので今の感情を残しておこう。 僕が発信していく3つの理由体に無理

          自分のことなんて意外と他人は見てはいない