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肩関節のケア・最強の定番2種。肩のケアとパフォーマンスアップに迷ったらこれをやる。

前回は、5種類ある肩関節のさまざまな話を紹介しつつ、「やっぱり肩は大切だよね」というのを再確認していきました(大切ではないとする人の方が少ないと思いますが笑)。

肩関節は関与する筋群・関節が非常に多く、アプローチの内容もたくさんあります。その中で、ケアやパフォーマンスアップとして定番ともいえる施術を2つ紹介したいと思います。

①肩甲骨はがし

もはや肩へのアプローチの大定番になっている、肩甲骨はがし。トレーニング指導というよりはケア的な要素が多いですが、せっかくなのでやり方をおさらいしておきましょう。肩こりは腰痛と並び、日本人が抱えている慢性痛のトップに位置するので、アプローチできるに越したことはありません。

肩こりの人のアライメントを見ると、共通するのが「肩が(程度の差はあれ)挙上している」という点です。このアライメントを生み出しているのが、僧帽筋上部と肩甲挙筋の2筋とされています(もちろん、これ以外の上腕二頭筋、烏口腕筋、小胸筋といった筋群が原因のケースも多いです)。じゃあ、実際にどうやってアプローチしていくかを見ていきましょう。

今回紹介するやり方以外にも、肩甲骨はがしという施術はたくさんあると思います。私がよくクライアントに施していた方法ということで、ぜひ参考にしてみてください。

1.側臥位で行うパターン

①クライアントを側臥位にして、トレーナーが上の腕を持って肩の挙上・下制を誘導していき、可動域を確かめていく。

挙上した位置
下垂した位置

このうち、下制への誘導は不快感を伴いやすいのに加え、急に下垂すると反射的に肩の挙上動作が起きてしまうことがあります。そのため、挙上した状態から若干肩を下制させた後、上腕に手を添えつつ肩を上下に揺すっていきます。これを20~30秒行い、僧帽筋を緩めていきます。

②クライアントの腕の下から片手(写真では右手)で肩を持ち、もう一方の手(写真では左手)で肩甲骨を持ちつつ、また20~30秒身体をゆする(僧帽筋をさらにゆるめる)

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