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極端な食事はダメ。ジャンクフード、過激なダイエット食は脳も身体も壊してしまう?

頻繁に体重が増減してしまう人、なかなかダイエットが成功しない、あるいは理想の体型になれない。そういう人に共通するのが、「食生活が乱れている」ということです。じゃあ、どう食生活が乱れているの?という疑問ですが、大きく2つのパターンがあると思います。「低栄養高カロリー」と「低栄養低カロリー」です。

前者の代表といえば、ジャンクフードが思い浮かびますね。後者の代表と言えば、カロリー制限に偏った食事が挙げられます。2つの食事は、どちらも健康にかなりの悪影響を及ぼすのはご存じだと思います。じゃあ、実際にどんなことが起きているのか、いくつか論文も見つつ紹介していきましょう。

ジャンクフードで食欲が爆発する理由

現在までの研究で、欧米食を継続的に与えた動物は、海馬の機能が急速に失われ、食欲の制御が難しくなることが報告されています。欧米食というのは、高脂肪のフライドチキン、ハンバーガー、お菓子やケーキなど“ジャンクフード”と聞いて思い浮かべる食事のことだと思ってください。

そして、2020年はこうしたジャンクフードに起こる減少が、人にも起こるのかを調べました。研究では、健康な痩せ型の成人100,10名を、「欧米食群」と「非欧米食群」に分類し、1週間の実験期間における海馬依存性の学習能力・記憶能力・食欲制御能力を測定しました。その結果、欧米食群は非欧米食群に比べ、記憶能力と食欲制御能力の両方が低下していました。また、記憶能力の低下と食欲制御能力の低下は、強い相関関係にあったそうです。

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