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脳機能向上にフォーカスを当てたコアトレ。遊び感覚で取り組めるエクササイズを紹介

このnoteでは、脳を活性化させることに重きを置いたコアトレーニングを紹介したいと思います。脳といっても色々とターゲットとなる組織はありますが、今回フォーカスするのは、機能神経学でもよく取り上げられる前庭、体性感覚、視覚の3つにフォーカスしたいと思います。

視覚は目に映るもの、景色や動くものや対象物の色、形、対象との距離などを把握するための総合的な能力です。前庭は三半規管や耳石器が知覚する頭部の動きです。

体性感覚は皮膚を通じて得られる刺激です。このnoteをイスに座って見ている人であれば、足底部が床に触れていることで感じられる刺激、臀部がイスの座面に触れていることで感じている刺激がそれに該当します。また、座位によって股関節・膝関節が90°前後屈曲していると思いますが、そうした関節の状態であったり、特定の部位が凝っている、痛いといった感覚も体性感覚です。

今「座位」で感じられる体性感覚の刺激を紹介しましたが、人間の機能というのは「使わなければ失われる」というのが基本です。例えば、日頃から仕事あるいはプライベートで声を出す機会が多いアーティストの方々は、同年代と比較して明らかに声量が大きく、正確な音程・ピッチで歌う能力に優れています(アーティストの個性やノドの酷使によって声が出なくなるなどのケースは無視してください)。

伝説のサッカー選手・三浦知良さんも、50代でなお現役でいられるのは、日頃からこまめに身体をメンテナンスしていることによって、身体の機能を常にフル稼働させているからだと言えます。

10代と比べてカラオケで高い音が出なくなった、部活をしていたころは股関節が柔らかく180°開脚できたのに、今は90°が精いっぱい。こうした身体能力の低下は、加齢による老化だけが原因ではありません。昔よりも明らかにカラオケに行く頻度が減ったり運動機会がなくなったりして、身体能力を限界まで発揮させることが減ったことで、脳に「このくらいの運動能力(発生能力)で十分」という情報が刷り込まれた結果、今の悩みにつながっているのです。

それを解消して運動能力を高めるという意味で、今回のコアトレーニングは非常に有効なので、ぜひ試してみてください。

ダルマ運動で脳を活性化させる

  1. 体育座りの姿勢になり、後方に倒れる(後ろにモノがないかなど、安全面に考慮してください)

  2. そのまま、倒れた反動を利用して元の姿勢に戻る

これだけの動きでも、前庭・体性感覚・視覚に刺激を与えることができます。これを繰り返すだけでも、脊柱の屈曲・伸展可動域が向上することが多いです。後方に倒れる→起きるを繰り返すことで背部への刺激が生まれ、背部への認識力も高まり、筋群の緊張が取れることもあります。

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