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試合に出れない選手の親(保護者)にお願いしたいこと

こんにちは。

半人前コーチ@赤坂です。
先ほどまで作業していたので、ちょっと30分くらい、息抜きにblog書こうかな。ま、仕事も楽しいですけどね。 

先週の金曜日、仕事の仲間が仙台に来るというので、仕事を18時に切り上げ、新幹線で仙台に戻り、仙台で飲みました。

21時にお店にその仲間と行くと、まさかの8年前くらいに私の関わる高校に所属していた教え子もその店にいました。せっかくなので一緒に飲もう。という話になり、仕事の仲間と教え子と飲むという、中々出来ない体験をしました。

その教え子は、4番をつけながらも、技術的には優れておらず、試合に出れてはおりませんでした。
でも、その子の代は色々と難しい子が多く、その子以外にはキャプテンは難しかったと思います。そういった意味で、信頼の厚い選手でした。

で、

当然ながら、現役時代の話になりました。仕事の仲間も聞きたいというので、昔話に花を咲かせました。

ありがたいことに、そいつがしきりに言っていたのは、お母様が、私が保護者会で話したことが印象に残っていて、それを聞いて、娘の試合を見に行こうと思ったと。そして、毎回見に行っててよかったと。最近でも、親子で飲むときはそんな話をするそうです。 

今でも、私はミニバスの保護者に対して、あの頃高校の保護者に話していたことと、同じ話をします。

それは、
「試合に出ない選手の親にこそ、試合を見に来て欲しい」
ということです。

私が選手に頑張ってほしいことは、自分の中での全力を出し切っているか、チームの勝利のために最大限貢献しようとしているか、ということです。毎回限界を超えて、昨日の自分の超えようとしているか、ということです。

 
チームへの貢献は、決してプレーだけではありません。
例えば、スタメンの選手よりも明らかに努力をしている選手がいるのであれば、試合に出る選手も、自分たちのプレーを疎か(おろそか)には出来ないでしょう。

そういう選手が多いチームは、チーム自体が活性化します。”強い”チームになります。それは、出ている選手だけで創れるものではありません。

その意味で、私は保護者の方が試合で見てほしいものは、プレーだけではありません。
例えば試合前の練習で、しっかりと声を出しているか。ベンチからコート内の選手たちに、声を出しているか。ハーフタイムに、仲間に声をかけていたか。

そういう部分こそ、見てほしいと思っていますし、それをしっかりとできていれば、ご家庭の中で、その部分を子どもに伝えて、褒めてもらいたい。 
 
プレーで出た部分だけをダメ出しするのではなく、そういう目につきづらい所での努力を見つけたら、是非そこを伸ばしてあげて欲しい。 

上記の想いを込めて、私は保護者会でいつも、
・試合に出ない選手の保護者にこそ、試合を見に来て欲しい
という話をさせていただいているのです。

試合に出ているシーンでも同様です。重要なことは、点数を取れたかとか、ナイスパスがあったかとか、最重要な部分はそこではありません。

リバウンドに取ったかどうかではなく、取りに行こうとしていたかどうか。取りに行こうとしていて取れないのは、仕方ありません。逆に、取りに行こうともしていないのに取れたとしても、それはあまり意味のないことだと思っています。

要は、やるべきことをやっているのかどうかということです。

それは、試合で言えば、走るべきときに走っているかどうか。パスが来たのか、シュートが入ったのかどうかは、その後の”結果論”だと思っています。
リバウンドも同様に、飛び込んで取れなかったのであれば仕方ありません。そもそも飛び込んだのかどうか。それをやっているのかどうかを、保護者の方には是非見ていてあげてほしいのです。

私が指導上、最も難しいと思っているのは、試合に出れない選手のモチベーション・マネジメントです。
その選手たちの意識を、どうやって維持し続けるか。私が見ている高校においては、それが私の役割だと思っています。

そしてそれは、保護者の協力によってより強固なものになり、”強いチーム”を創ることに近づくことができると思っています。我々指導者は、どうしてもボールの近くに目が行きがちになります。(もちろん意識はしていますが。)
是非保護者の方には、試合で言えばボールのないところ、全体で言えば試合に出てない普段の部分で、チームに貢献しているかどうかを見ていたほしいですし、それを出来ているのであれば、親御さんから褒めて上げてほしい。これが指導者としてのお願いです。

何年か前に、すこし精神的に子どもな、学校でも問題を起こしてしまうような選手がいました。その選手が、親も含めた面談で話した一言が、今でも忘れられません。

「お母さんは、私の試合なんて見に来たことないじゃない!」

子どもはある時期、試合を見に来ないで欲しい。ということを口にすることもあるでしょう。でも私は、そんなものは気にしなくていいと思ってます。
 
見に来ることが、子供との会話を増やすことにもつながり、子どもを見ているという”何か”の保証になってくれるはずです。そして、見えないところの努力を、褒めてあげてほしいと思っています。
 
ですので、繰り返しになりますが、私は試合に出ない選手の親にこそ、試合に見に来てほしいのです。そして、選手/指導者/保護者が一つとなって、強いチーム、全力で目標に立ち向かえるチームを創りたいのです。
それは選手にとって、技術だけでなく、人間面の育成にも大きく貢献するものだと、私は信じてやみません。

以上、大いに私見ではありますが、最近の現場から感じたことを、半人前コーチがお伝えさせていただきました。

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