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漫画の感想

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昭和生まれの私が読んだ漫画の感想。古いのも多いけれども新しいものもあります。
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#マンガ

山科けいすけ (サカモト)

山科けいすけ (サカモト)

坂本龍馬も西郷隆盛も勝海舟も変!
近藤さんも土方さんも沖田も変!
高杉晋作も桂小五郎も変!

沖田総司が美形だと思ってる人は読まない方がいい。
近藤勇がホモだなんて許せない!と思う人は読まない方がいい。
土方歳三が両刀使い(二刀流という意味じゃないよ)だなんて・・・!と思う人は読まない方がいい。

幕末に活躍した有名人が全部変!!
・・・で、とっても面白い。

ここまでみごとに全員変だと私の大好き

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松本零士 (宇宙戦艦ヤマト)

松本零士 (宇宙戦艦ヤマト)

(冒険王 1974年11月号~1975年4月号掲載)

<ヤマト>は私の青春だ~~~~!!

・・・と、TVなどでささきいさおが「宇宙戦艦ヤマト」を歌っていると叫びたくなる私です。
ただし、そのセリフを耳にタコが出来るほど聞かされてきた我家の娘たちは、呆れ顔でこう言うのです。
「お母さんの<青春>って一体幾つあるの?」
ま・・・「ルパン三世」も青春だしね・・・。青春がいっぱいあるって楽しいじゃない

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黒鉄ヒロシ (新選組)

黒鉄ヒロシ (新選組)

白い点の塊がドンドン大きくなっていく・・・かと思うとドンドン小さくなっていく・・・えっ?何だこれは?・・・人間の顔?
・・・と、まあ、まるでアニメーションを観ているような感じで始まるこの作品。
妙にリアルかと思えば、妙にナンセンス。画面が動く動く・・・・・・

池田屋騒動の池田屋の場面。
池田屋全景を描き、内部から、じわぁ~と血が溢れ出てくる様子なんて
実際にそこまで血の海になるわけないのだろうが

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桑田次郎 (カワリ大いに笑う!(原作:牛次郎))

桑田次郎 (カワリ大いに笑う!(原作:牛次郎))

今から30年以上前、週刊少年マガジンで連載されていた作品。
原作は「包丁人味平」の原作者と同じ牛次郎。
単行本は朝日ソノラマ(サンコミックス)から出ているが、今、入手しようと思うなら、気長に古本屋をさがすしかないでしょう・・・たぶん・・・

連載時は『第一部』とあったので『第一部』が終わったあと『第二部』が、何時始まるのだろうかと首を長ーくして待っていたのに、とうとう始まらないまま『怪少年ジュン』

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メッシュ (萩尾望都)

メッシュ (萩尾望都)

「親に見捨てられた子ども、親と離別した子どもの、自己救済を求めての彷徨」

これが、この作品の主題だ。・・・と、まんが評論家の村上知彦氏が語っていた。

その通りだと思う。もうそれ以上いう事はない。

・・・と書いてしまったら、書く事はなくなってしまうので、別の観点で感想を書かせて頂く。

この作者は上記のテーマで、繰り返し繰り返し、数々の名作を描いてきたわけだ。
私はかなり初期からのファンなので

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失踪日記2 アル中病棟 (吾妻ひでお)

失踪日記2 アル中病棟 (吾妻ひでお)

スゴイですね~!
何がスゴイって?
アル中病棟がスゴイってことじゃないんです。
こういう作品が描ける作者の力量がスゴイのです。

まず、画力。
この表紙を見ただけで、
「お見事です!参りました!」
と、思わず土下座をしそうになってしまいます。(笑)
これはなかなか簡単に描ける絵ではありません。
こんなのを描けるってことはもうほとんど脳からアルコールが抜けてるのではないかと思うのですが、どうなのでし

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