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黒鉄ヒロシ (新選組)

白い点の塊がドンドン大きくなっていく・・・かと思うとドンドン小さくなっていく・・・えっ?何だこれは?・・・人間の顔?
・・・と、まあ、まるでアニメーションを観ているような感じで始まるこの作品。
妙にリアルかと思えば、妙にナンセンス。画面が動く動く・・・・・・

池田屋騒動の池田屋の場面。
池田屋全景を描き、内部から、じわぁ~と血が溢れ出てくる様子なんて
実際にそこまで血の海になるわけないのだろうが、うう~ん素晴らしい!
・・・の一言に尽きる。

人が死ぬ。
ドンドン死ぬ。
メチャクチャ死ぬ。
切腹。打ち首。自刃。闇討ち。
・・・血糊ネバネバ。首は転がる。手は千切れ、足はとぶ!!
・・・そのさまは画面が動き出すような錯覚を覚えるぐらい素晴らしい!!!

黒鉄ヒロシが描くとここまで出来るものなのか?と、ただただ感心するのみ。

遺された幕末の登場人物の写真や肖像画を参考に出来るだけ史実に忠実にしつつ、黒鉄ヒロシのセンスで描きあげた、新選組が駆け抜けた幕末の景色。

世の中に数多くある新選組関連の漫画の中でトップクラスの作品だと思います。


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