マガジンのカバー画像

漫画の感想

143
昭和生まれの私が読んだ漫画の感想。古いのも多いけれども新しいものもあります。
運営しているクリエイター

2023年3月の記事一覧

松本零士 (帰らざる時の物語)

松本零士 (帰らざる時の物語)

(1975~1976「プレイコミック」掲載)

表紙カバー折り返し部分の説明文より
「泣き、笑い、夢を描き、野心に燃えて人間が踏んだ地球も、
宇宙の運命時間に逆らうことはできない。
科学の進歩も、人間の愛も、宇宙空間をかけめぐるただ一瞬の夢にすぎないのだ!
はるかなる時の流れを自在にあやつり、飛翔しつづける精神(こころ)が
描き出した大河ロマン!」

「松本零士節全開!」とでもいえばいいのか・・・

もっとみる
谷口ジロー (『坊っちゃん』の時代)(原作:関川夏央)

谷口ジロー (『坊っちゃん』の時代)(原作:関川夏央)

(週刊漫画アクション 1986年12月~1987年3月掲載)

<1998年手塚治虫文化賞 大賞受賞作品>
(選考委員評)
原作との共同作業の「豊かさ」を、理想的な形で現実のものとし続けてきた営為に対して深く敬意を表します。(大月隆寛氏)
この作品の中で提示されている「明治文学賞」は、現代文学論としても圧倒的に素晴らしく、たくさんの発見に満ちている。
まさに「文化」としてのマンガの到達点。(高橋源

もっとみる
青池保子 (緋色の誘惑)

青池保子 (緋色の誘惑)

(平成10年発行)

明るく元気なオカルト漫画!?

作者は霊体験も何もないので、本職の霊能者さんに協力して頂いてこの作品を描いたらしい。

全く怖くないオカルト漫画・・・っていうのも考えてみると非常に珍しいのではないだろうか?

オカルト問題専門の病院(そんなもの本当にあったら面白いが・・・ほとんどインチキだろうな~)
そこの院長のあんり先生がすごい力を持った霊能者という設定。
彼女自身は普通の

もっとみる
小林まこと (格闘探偵団)

小林まこと (格闘探偵団)

あの「1・2の三四郎」の東三四郎が何故か探偵をしている。
何故か・・・と書いたけど、その理由は勿論これを読めばすぐわかる。

探偵はしてるけど、三四郎が普通に大人しくやってるわけがない。
格闘シーンも当然ある。

4・5巻では自閉症児が登場する。
その扱いがとっても自然で好感がもてる。

この作者の力強いペンタッチが好きだ。
特に顔の表情。
そして口!!!
あんな口を描く漫画家は他にいない・・・と

もっとみる